--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.946 (2012.01.07)

Q. ウエピーさんからの疑問

 先日の『THE MANZAI』を見ていて思ったのですが、漫才コンビのボケ役は、画面左側が多いように感じました(女性コンビのチキチキジョニーは逆でした)。
 もしかしたら、何か理由があるのでしょうか?

どうなんでしょう?
  きっとこういうことに詳しい方がいらっしゃいますよね。
  『THE MANZAI』、私は、千鳥が面白かったなぁ。(星田)


A. アンギラスさんから

 それは、単なる偶然ではないでしょうか。
 二人の間で右側の方が話しやすいとかで、立ち位置を決めていて、偶然左側がボケのコンビが多かっただけだと思います
 古くは、夢路いとし喜味こいしさんは、ボケの「いとし」さんが向かって右の立ち位置でしたし、ますだ・おかださんもボケの「ますだ」さんが右です。
 ただ、落語の場合、「上下(かみしも)を付ける」と言って、舞台に向かって右が上手(かみて)で、身分が上の人や年長者や家の主人が居る位置、向かって左が下手(しもて)で、身分が下や若輩者や尋ねてきた人がいる位置とされます。
 身分の高い人や戸主が話す時に演者は右の方(舞台に向かって左=下手)を向き、低いものや訪ねて来た人が話す時は左(同じく右=上手)を向いて話します。落語を注意深く見ていたら、上下(かみしも)がよく解ると思います。

A. おやじんさんから

 お答えします。とはいっても正解かどうかは保証しませんが……。
 漫才はボケ役につっこみを入れることで笑いをとる形ですね。つっこみは、あの有名なフレーズ「なんでやねん」と言いながら相方の胸のあたりに裏拳をあてるわけですが、日本人には右利きの割合が多いので右手でつっこむには向かって右側に立つ必要があるわけですよ。だからボケ役は左側になったんですね。
 というのが私の持論です。

A. ごんたさんから

 ツッコミ役に右利きの人が多いからでは?
 やはり利き手でボケを突っ込む方が素早くできますからね。

A. moon-jellyさんから

 客席から見て舞台左側を「下手(しもて)」右側を「上手(かみて)」と言いますが、漫才の場合は昔からボケが下手、ツッコミが上手に立つのが習慣です。
 これは日本人は圧倒的に右利きが多いので、ツッコミがボケを叩くときに右手を使う方が叩きやすいというのがいちばんの理由でしょう。見ている側もその方が自然です。
 もちろん逆の立ち位置のコンビもいますが、その場合は相方をあまり叩かない芸風だったり、ツッコミが左利きだったり、何か理由があることが多いと思います。
 因みに、立ち位置を逆にしていつものネタをやってもらうと、まともにできないものらしいですよ。

A. Rin改め宇美浜りんさんから

 あくまで見てる側からの推測ですが、ボケ役が左だとツッコミは右であり、叩いたりするときに右から左への動きが起こります。
 右利きの人の場合、物を動かすとき右から左への動きのほうが自然に感じる気がします。縦書きの文章は右列から左列へと書いていくし、新幹線の典型的な写真も富士山をバックに右側から左側へ(東京から新大阪方面へ)走っていくものが多い気がします。
 私も小さいころウルトラマンと怪獣の人形で遊ぶとき、右手に持った人形で左手の人形を攻撃し、攻守交替のときは持ち替えていました。テレビでも光線を撃つポーズは右から左へが多く、覚えてるかぎりでは逆の構図では相手に効かなかったときのような気がします(帰ってきたウルトラマン4話など)。
 サッカーの試合を見ても、応援してるチームが蹴り込むゴール(相手が守るゴール)がテレビから見て左にあって、右側から左側に向かって走ってるほうが自然に見えて、逆だと違和感を感じるというか、攻め込まれてる気がするのは私だけではないと思います。
 マラソンや駅伝の中継でもテレビ画面の右から左へ走ってるほうが自然な感じがします。
 やはり「右から左へ」が分かりやすい動きで、ツッコミのときにその動きに見えるように、という工夫ではないでしょうか。

たか坊さんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。