Q. こうたさんからの疑問
私は小学校の頃(もう、ずいぶん昔の話です)、そろばんを習っていました。
今でも簡単な足し算、引き算をするときは、頭にそろばんを浮かべてやっています。
私の使っていたそろばんは、珠が上に1つあり、下に4つある、いわゆる「四つ珠」でした。
ところが、これまでに何度か、珠が下に5つある「五つ珠」のそろばんを見たことがあります。
五つ珠のそろばんのいちばん下の珠って、どうやって使うのでしょうか?
★私もそろばんを習ってました。
どうしても1級になれなくて、それが今でも悔しいのです。(星田)
A. koyaさんから
小学校で算盤の授業があるようになったとき、我が家は貧乏で買ってもらえなくて、叔父の算盤を借りました。
みんなは下の珠が4個でしたが、私のは5個ありました。
ですから、下から1個目のところに糸を渡して、下の1個は無視して使いました。
舅(明治39年生まれ)は商売用の大きい5つ珠の算盤を使っていましたが、いちばん下の珠は、使っていませんでしたよ。
★では、使わないのに、なぜ、存在しているのか?
A. 子沢山さんから
自分も子ども時代に珠算をやっていました。当然、天珠(五珠)が1個、地珠(一珠)が4個の四つ珠そろばんでした。
五つ珠のそろばんは、昭和初期、おそらく昭和30年あたりまでは隆盛でしたが、その後は完全に四つ珠にとって代わられました。
五つ珠そろばんの使い方は、四つ珠そろばんよりむしろ単純で原始的です。
小学1年生のお道具箱に入っていた(?)100玉そろばん(1列に10個のカラフルな珠があり、それが10列ある。算数のお勉強で使った方も多いのでは?)を思い出していただければいいようです。
たとえば、「4+3=7」をする際、四つ珠そろばんでは、まず地珠を4個あげます。そして3を足すと答えが7であることを暗算してしまい、人差指で天珠を下げて5を表し、そのままその人差指で、すでに上がっていた4個の地珠のうち2個を払います。これで、天珠(5)と地珠(1)2個でとなり、7を表します。
五つ珠でそろばんでも、暗算ができる人は同じやり方をしてもいいのですが、暗算ができない人は、1ずつ足していくという方法をとるのです。
先の「4+3=7」ですと、地珠が4個上がっている状態から、まず1を足すために、もう1個地珠を上げて、地珠が5個上がっている状態を作ります。
これで、5を表していますから、「地珠5個は天珠1個」と考え、天珠を下げて5を表し、地珠をすべて払います。次に、また1を足すために、地珠を1個上げます。さらに1を足すために、地珠をもう1個上げます。これで、7が表わされています。
すなわち、「4+3=4+1+1+1=7」と考え、全く暗算せずに、「一つ、二つ、三つ」と1ずつ足していくのです。
今の我々のように、幼少の頃から数に関する教育を受けた者にとっては、大変まどろっこしいやり方に感じられますが、そのような教育を受けていなかった人は、この1ずつ足していくということで、確実な手順を踏んでいたのだと思います。
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