--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.954 (2012.02.14)

Q. トツカメさんからの疑問

 最近、新車を購入しましたが、新車には独特の匂いがあります。あの匂いは、何のにおいなのでしょうか?
 どこのメーカの車も同じ匂いがすると思います。教えてください。

確かに、感じます。でも、そのうちに感じなくなりますよね。(星田)


A. ごんたさんから

 新車の間だけ感じる独特の匂いということは、使っているうちに使う人の匂いなどが染みつくシートや床・計器パネルを覆う内装材(主にゴム、プラスチック)などにその要因となる物質が含まれているのではないかと思います。
 新車が独特の香りを持っているということは良く知られており、車用の芳香剤の中にはズバリ「新車の香り」なんて品もありますよ!

そんな芳香剤が!

A. YOSHYさんから

 別に新車に詳しいわけではございませんが、30年ほど前、某自動車メーカーで働いていたときの経験をお話しします。
 入社してから2ヶ月半ほど研修と称して、工場で全行程を経験しました。
 最初は、プレス工程。薄い鉄板を自動車躯体部品に成形する工程です。さび止めとして防錆油が塗布されていますので、かなりきつい臭いがします。
 次に、成形した鉄板をスポット溶接して車の骨格を作る工程です。先の防錆油の焼ける臭いが強烈です。防錆油関係の臭いは、鉄工所の前を通ると中から漏れ出たものを嗅ぎ、昔が懐かしく思いおこされます。
 次に塗装工程ですが、先の油を酸で洗う工程、下塗りの工程、上塗りの工程がありますが、最後の焼き付け塗装を終わると、ほのかに甘酸っぱい香りがします。新車でも少しその臭いが残っています。
 次にシャーシー(エンジンルーム内、タイヤ〈私の居た会社では、いちばん最後オフラインの寸前で取り付けましたが〉、ブレーキ、ガソリンタンク等々)を取り付ける工程。この工程では、動く部品が多いため、グリースの臭いが支配的です。ただ、タイヤだけは新車で納品されたときでもしばらく臭いを放っております。
 次に内装品の取り付け工程です。シート、インスト(メーター類、グローブボックスがはめこまれている一塊)、内張等を装着する工程です。この部品は樹脂製品が多く、ご指摘の「新車の臭い」の9割方がこの臭いだと思います。
 今はどうかわかりませんが、当時は埃・汚損よけのために、シート等はビニールの袋に入っておりましたのでその臭いのような気がします。なお、今ビニールの袋が手元にないため確認はできません(例のダイオキシン騒動で殆どポリエチレン製に変わっていますね)。
 あと、内装部品製造工程で使われる、接着剤、樹脂成形時の可塑剤が考えられますが、どうでしょうか。