Q. ヒーローさんからの疑問
ウサギって、自分のウンチを食べると聞きました。
どうして、そんなことをするのでしょうか?
身近にウサギを飼っている人がいないので、教えてください。
また、ウサギ以外にも、何かの必要があって、自分のウンチを食べるという動物はいるのでしょうか?
★食べたくないなぁ〜。(星田)
A. kztさんから
ほ乳類ではありませんが……。
ゴキブリは巣でお互いのフンを食う習性があるので、即死しない程度の駆除剤を1ぴきに食わせ、帰巣させることができれば、連鎖的にゴキブリを大量駆除できます。
コンバットなどの市販駆除剤はその習性をうまく利用して効果を上げています。
A. アンギラスさんから
ハイ、ウサギが自分の便を食べるのは本当です。牛などの反芻動物が反芻をするのと同じことです。
牛は四つあるうちの第一の胃に入れた植物を口に戻して、消化しやすいように再度、噛み砕いて胃に戻しますが、ウサギには胃が一つしかありませんので、下から出てきた未消化の植物を再度、胃に戻し完全に消化させるのです。
胃から口へ戻すか、肛門から口へ戻すかの違いです。
A. SHOWさんから
昔ウサギを飼っていました。
飼っている人にとっては、当たり前のことなので回答も多いと思いますが、ウサギが自分の糞を食べるのは本当です。「食糞」というそうです。
ウサギの糞には、多くのタンパク質やビタミンや微生物が含まれており、栄養の手助けをしているようです。もちろん糞を食べないと死ぬということでもないようです。
余談ですが、実は……、私の亡くなった母方の祖父が「ウサギの糞」を食べていました。
私がまだ幼稚園に通っている頃で、物心ついた頃から祖父は病気で寝たきりが多かったです。ただ、毎日食後には、どこからもらってきたのか、ウサギの糞を食べていたのを覚えています。結構大きかったように思いますが、
「これには栄養があるんやー」
とおいしそうに食べていました。
医者の勧めだったのか、民間療法なのか知りませんが、今思えば、人に対してもそんな医療法があるのでしょうかねぇ?
A. 半可通さんから
ウサギの話の前に、草食動物全般の話から入らせてもらいますが、ほとんどの草食動物で離乳食として親の糞を食べることがあるそうです(特にコアラの例が有名でしょう)。
その理由は、動物にとって植物は消化しづらいためだそうで、各草食動物はお腹の中に「植物を醗酵させて消化しやすくするための細菌」を住まわせる必要があるからだと考えられてます。
親の糞に含まれる有用菌を、先ず子どものお腹に定着させなければ餌を消化吸収できないってわけで、我々が納豆やヨーグルトを飲んで腸の善玉菌を増やすのと同じだと考えればよい。
さて、ウサギの話になりますが、ウサギが食べるのは軟糞と呼ばれる盲腸から出た糞で、これが丁度我々人間にとっての納豆やヨーグルトと同じような働きをするのだそうな。
その後に餌を食べたら餌の消化吸収が良く、乾いてコロコロの臭いの少ない糞が出るようになるんだそうです。
さらに、ウサギにとって糞が臭うと犬科の動物に巣が襲われる危険があるので、巣の周辺でウンチしちゃうと、それも(軟糞にかぎらず硬糞でも)食べちゃうらしい。
そんな苦労するくらいなら、はじめから巣から遠く離れたところで糞すればいいようなものだが、気の弱いウサギはかすかな物音でも驚いて直ぐに巣穴へ戻る習性がある。他の動物の気配があるうちはなかなか巣穴から出ようとしないし、気配が遠のいてもしばらくは巣穴周辺で用心深く行動する。
ただそういうときでも、生理現象はなかなか抑えられないこともあるみたいですね。ウサギ以外の小さな哺乳類でも同じように自分の巣の周辺では、糞を食べて証拠(臭蹟)隠滅を図るみたいです。
また多くの草食動物が自分の糞を食べることが確認されてますが、これは草が未消化のまま排泄された物を再度消化吸収しようとするものだと考えられてます。ウシの様に胃袋を4つも持って反芻できるならば消化吸収率もよいのでしょうが、多くの草食動物で二度消化器官を通すことで栄養補給を行う例が見られるとのこと。
その他に、自分の糞ではなく、象の糞を好んで食べるイボイノシシという例もあります。これも象自体が食べ物の40%程度しか消化できず、6割の栄養が排泄物に含まれてて、しかも充分に醗酵と分解が進んでるのでイボイノシシにとっては最高の栄養補給食品となるのだそうです。
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