Q. ニコラさんからの疑問
電車のアナウンスの声って本当に独特ですよね。
子どものころは、もともとそういう声の人たちなんだと思っていましたけど、あれは作った声なんですよね。その証拠に知り合いに鉄道関係の人がいますが、普段はダミ声ではありません。「あの声をして」と頼むとやってくれます。
モノマネでもときおりあの声をする人がいますよね。次長課長の河本さんなんかが有名(?)です。
そもそもなんであんな「だみ声」なんでしょうか? どういう役割・機能があるんでしょう?
また、最近は女の車掌さんもおられるらしいですが、その方たちも「だみ声」を出
すのでしょうか? 分かる方、教えてください。
★駅のホームでのアナウンスは「だみ声」だけど、、車内のアナウンスは「だみ声」ではないような……。(星田)
A. まいたけさんから
多分、雑踏やざわめき等の中にあっても聞こえるよう、目立つ声にする必要があるんじゃないでしょうか。
特に危険なときや緊急時等に、パッと聞いてそれが駅員の声であることが誰の耳にも理解できるよう、敢えて異質な声にしているんだと思います。
A. SHOWさんから
よく言われる話ですが、これは昔のマイクの機器性能の問題だということらしいです。
昔の機器は、今よりもちょっと性能が悪く、マイクで話すときに、ちょっとした息がかかると風切り音となり聞き取りにくくなります。それを防ぐために、少し鼻にかかった声で話した方が、乗客には明確に聞こえるようです。
もちろん、今はマイク性能も格段に良いので、鼻にかかった声にしなくても明瞭に聞き取れますが、昔の名残りなのでしょうね。
A. YOSHYさんから
すみません、話の腰を折るようですが小生が利用している阪急電車、JR山陽線(神戸市内ですが)ではだみ声の人は居ません。
過去も、いなかったことはないが、全部が全部だみ声ではなかったと思います。両鉄道とも女性が増えていますが「だみ声」は一人も居ません。
ホームでは、という指摘もありますが、助役でしょうか。
これは小生の推測ですが、昔はマイクが悪かったとかで、車掌になる方は声をつぶしてしまったのではないでしょうか。駅の助役は車掌(その先の運転手)を降りた人が多いです。それが、「ベテラン」の証で、かっこいいととなり皆が真似をしたのではないでしょうか。
ま、うがった見方をすれば、軽い声よりも、だみ声の方が迫力があり、全車両の安全・面倒を一人で見ないといけないことを考えると利点がありそうですが……。
A. Hyaruさんから
車両の走行音や、客の喋り声で溢れる車内で、声を良く通すためです。市場のセリ人が「だみ声」を使うのと同じ理由です。
だみ声のような歪んだ声には、高い周波数成分が含まれており、同じ音量でもよく声が通る性質があります。
エレキ・ギター用に、ディストーションあるいはオーバードライブという付属装置がありますが、これも音をわざと歪ませて迫力を出すものです。(なお、昔の車内放送設備は性能が低かったため、低音域が弱く音が歪み気味だったのも、だみ声に聞こえる原因かもしれません)
そのため、車内が静粛な特急や新幹線の車両では、昔からだみ声のアナウンスは行われていません。また、最近の通勤電車も、車両や線路の質が向上し静粛性が高くなったので、だみ声が使われることは少ないと思います。
だみ声アナウンスは、現在では車掌の物まねでしか聞かれないかも?
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