Q. 祐之さんからの疑問
やけどをして、それが全身やけどで体の広範囲だった場合、助からない理由の一つが「呼吸困難」だというのを聞いたことがあります。
なんとなく理解できないので、分かりやすく教えてください。
★確かに、直接には結びつきにくいですね。(星田)
A. たか坊さんから
ひどいやけどの場合、あまりの痛さから意識不明の状態から呼吸困難に陥ることがよくあるそうです。
あと、呼吸困難になる例としていちばん多いのが、火災や爆発などで高温の気体や煤(すす)などを吸い込んで、上気道や気管に熱傷を負う気道熱傷(気道損傷)などがあります。
熱気を吸い込むことで、のどや気管の粘膜がはれ、呼吸困難をおこします。
A. まいねさんから
どこかで聞いたような……。
火事とかではあんまり熱い空気を吸うものだから、肺の中をやけどしちゃうんですって! そりゃ大変だ!
それで、呼吸もできなくなっちゃうんじゃないかと思います。いかが?
心臓とか肺とかって、生命の根本の臓器なので、まさかそんなところをと見過ごしがちですが、そういうところも体の一部です。
アレルギーなんかも、血管や肺の管なんかが腫れ上がったり、湿疹が出たりが命に関わるんだそうです。
A. おせっかいさんから
私見を投稿させて頂きます。
本当に皮膚呼吸があるのなら、長時間の入浴や身体に塗料を塗布してのパフォーマンス時に、息苦しくなると思うのですが……。
全身火傷するには、熱い空気の中に包まれていたものと思われます。その中で、呼吸時に熱風を吸い込んだ場合に、肺の中の細胞等も火傷を受けて、呼吸困難な状態となってしまい、生命の危険となるのではないでしょうか。
A. おやじんさんから
大やけどで呼吸困難? それは、多くは気道熱傷によるものです。
私も最初はショック症状から引き起こされるものかなと思っていました。しかし、大やけどの原因が火事などの高温にさらされた場合、呼吸することによって気道に熱い空気が入り気道や肺も火傷を負うことになります。そこで炎症が起こり酸素が取り込めなくなってしまうってことです。
でも、これは歴史ドラマ『Jin』で知ったことですけどね。
A. 子沢山さんから
熱傷で呼吸困難が起こる理由は、気道熱傷という状態が原因です。
火災現場などで、高温の空気、煤煙、燃焼による化学物質などを吸引することにより、空気の通り道である気道がやけどを起こし粘膜を損傷します。
気道が損傷すると、粘膜が腫れるため気道を閉塞しますし、また粘膜から分泌物がしみだしたりもするので、これによっても気道がふさがれ、まさに陸上で溺れ死ぬような状態になってしまいます。
閉塞のレベルは、高温の空気なら主に咽頭、喉頭といわれるのどレベルまで、煤煙、化学物質となっていくに従い、より奥になり気管、気管支、さらには肺まで損傷されることもあります。
気道熱傷を少しでもを防ぐためには、火災現場での避難の際に、高温の空気を避けるためかがみながら、煙を吸わないようにハンカチで鼻と口を覆うことが肝要とのことです。
A. misoさんから
気道熱傷の他にも、胸部に酷い火傷を負った場合は、皮膚が炭化することによって硬くなり、肺が膨らまくなって呼吸困難となります。胸のところでベルトを強く巻いたような感じですね。
こうなってしまうと人工呼吸器などでの陽圧換気が不可能となってしまうので、メスやハサミで一気に胸を切り開いて換気できるようにします。
★Toshiさん、kurusuさんからも、回答をいただきました。
ありがとうございました。(星田)
|