Q. ゆいさんからの疑問
閉店間際のケーキ屋さんに飛び込んだところ、お気に入りのケーキが売り切れになっていました。ほかのケーキがまだまだたくさんあったので、その中から買ったのですが……。
ケーキって「その日のうちに食べる」というものが多いと思うのですが、あんなに売れ残ったケーキを、ケーキ屋さんはどうするのでしょうか?
商品価値が下がるので廃棄するって聞いたことがあるのですが、そんなお店もあるのでしょうか?
「廃棄する」って、ゴミ箱にポイってことですか? それとも別の方法があるのでしょうか?
★閉店間際のケーキ屋さんで、選択の幅がすくないのもいやだしね……。(星田)
A. 柏樹さんから
知人の親しい夫婦のケーキ屋さんは、売れ残ったケーキをクッキーに作り変えています。そのクッキーはおまけにしてプレゼントされています。
雨の日に来たお客さんには、数個入りの小袋でプレゼントしています。
A. 手紅さんから
以前、某デパートの清掃のバイトをしていたことがあります。
閉店後は……、1個700円とかのケーキ屋さんのケーキも、某ドーナツ屋さんのドーナツも、大きなビニール袋の中に入れられてゴミ箱へ……。
初めの頃は、もったいないなァ〜。と思いながら見てました。
★私などは、何度見てももったいないなぁと思うことでしょう。(星田)
A. 幕末堂さんから
私が学生だった20年ほど前に、某ケーキチェーン店でアルバイトをしていました。そのチェーンでは賞味期限が2日だったので、必ずしも当日中に売り切らなければいけないわけではありませんでした。
もう少し詳しく説明すると、商品の納品は「1便」と「2便」とがあって、「1便」は朝イチに納品されるもので前日につくられているため、その日のうちに売り切らなければなりません。これに対し「2便」は昼頃納品されるもので、これは当日の午前中につくられるため翌日まで販売が可能です。
では製造日がいつのものかどうやって見分けるかというと、ケーキの下の銀紙に製造日がわかる刻印のようなものが打たれているんですね。これで判別ができます。
たまに発注ミスなどでたくさん売れ残ったとき、「値下げして少しでも売ったほうがいいのに」と思ったものですが、私が働いていたチェーンは会社の方針で賞味期限切れ直前のケーキも値下げは禁じられていました。
そういったケーキは、原則として廃棄処分。要はポリ袋に入れて普通にゴミとして捨てられるのですが、晩は小うるさいパートさんがいないため(笑)、だいたいバイト同士で持って帰ったりしていました。
ちなみに、クリスマス前後はチーズケーキやチョコレートケーキなどフルーツの載っていないものは、数日ほど前からつくって冷凍保存して当日に備えていたようです。なにしろ12月24日の1日だけで普段の10倍以上の売上がありましたから。半分凍った状態のケーキが納品されたこともありました。
A. h!dey.さんから
知人がケーキ屋なので聞いてみました。
まず、ケーキは生物なので足が早く、できれば早く食べて欲しいそうです。
売れ残りに関しては、やはり廃棄処分だそうです。まとめて安くして売ればいいのにと思っても、それはしないそうです。
なぜかと言えば、「その時間(安売り)にしか買いにこない客を作ってしまうから」だそうです。
プライドを持って作っているケーキを正価で買ってくれる人に対して失礼になると言われました。
わずか数分で値引きされたりすると、客もいい気はしませんよね。
ちなみに、スーパー等の焼きたてパンの店等も基本的には同様に廃棄だそうです。
逆に、メーカー製のパンなどはまとめて値引きして売られます。こちらは、
パンのみの利益を考えるのではなく、全体での利益を考えるため多少の赤字が出ても「ゼロ」よりは良しと考えるためだそうです。
A. よしなしごとさんから
ケーキ屋さんではありませんが、学生時代にスーパーでアルバイトをしていたことがあります。ベーカリーも入っていて、他の方がケーキを廃棄しているとありましたが、パンも同様で売れ残った物はパートさんやアルバイトが持って帰る以外は廃棄していました。お総菜も基本的には同じように廃棄します。
しかし。魚コーナーの冷凍された輸入物の魚やエビは違います。
当時、冷凍食品は賞味期限は特に設定されておらず、最終加工日というのが書かれているだけでした(現在は同じ制度なのかわからないので「当時」と記載しました)。きちんと冷凍された物は理論上劣化しないからです。
そこで古くなった物は凍らせたまま、一度パッケージを開けてそのまま蓋をし直します。もちろん解ける前にやるので品質的には問題ないのですが、これで最終加工日が新しくなるのです。これを「リパック」と呼びます。
ホントに問題ないのか? アルバイトの僕にはマネージャーに聞く勇気がなかったのでパートさんに聞いたら、数日後、僕は食品担当からはずされ、雑貨・衣料品コーナーに配置転換されました。
『スーパーの女』という映画があり、スーパーで働くパートさんが、そのスーパーでは買い物しない。パートさんが買わないようなスーパーで誰が買い物するのかという内容のやりとりがありました。パートさんが自分のスーパーで安心して買い物できるようなスーパーを作りたいと言うのです。
僕がアルバイトをしていたスーパーではパートさんは、飲み物や調味料などメーカー品しか買い物をしていませんでした。
A. ざ〜さんから
売れ残りのケーキについて、娘が以前デパ地下のケーキ屋でバイトしていたのでききました。
売れ残りのケーキは、原則全て廃棄だそうです。
個人店は知りませんが、デパートでは、店内の商品を無償で店外に持ちだすことは禁止されていますので、どの店も廃棄処分です。持って帰るときは、社員割引で買って帰ってました。
これは表向きであって、実際には、閉店終業後に他店の店員に売れ残りを差し上げるということは時々あり、黙認されているそうです。
また、お客様に具体的に商品の説明ができるように、順次皆で試食をするそうです。
極力売れ残りを少なくするために、日柄、縁起、イベント、天候、気温、そしてその日の販売進行状況を判断して、毎日の商品のバランスを整えるのが、店長のいちばん重要な仕事だそうです。
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