--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.980 (2012.06.24)

Q. やまおさんからの疑問

 競馬・競輪などで、「大穴を狙う」とか「大穴を当てる」とか言います。番狂わせのことでしょうが、なぜ「大穴」というのでしょうか?
 昔、競馬場に大きな穴があって、本命馬がその穴に落ちて番狂わせが起きたのでしょうか?

競馬の用語と思われていますが、もしかしたら、由来は別のところにあるのかもしれませんね。(星田)


A. 子沢山さんから

「穴」は、「本来、埋まっているべきものが欠損している状態」であり、「大穴」の「穴」はその中でも金銭的な損失を意味しています。
 ですから、「大穴」とは、「大きな金銭的損失」という意味で、元来は賭け事を主催している胴元側の言葉ということになります。それを「大穴を当てる」と、賭ける側が使っているわけです。
 これに似ているのは、飲食店で店員に勘定をお願いする際に使う「おあいそ」という言葉です。
 これは、飲食や歓談を楽しんでいる客に対して店側が、「お楽しみのところに、お支払いなどという愛想のない話をして申し訳ありません」という意味で、元来は店側の言葉であったものを、今は客側が使っているわけです。 なお英語では、「大穴を当てる」に相当する語は、“hit the jackpot(jackpot=大当たり)”で、どうもカードゲームやスロットマシンを想定しているようですし、番狂わせを起こすものは、“dark horse”というところから、こちらは競馬を想定しているようです。

A. 半可通さんから

「大穴」という言葉は、競馬の予想屋が産み出した造語だと思われます。
 彼らが先に産み出した造語は「本命馬」「対抗馬」「穴馬」の3種で、「大穴」は「穴馬」の中でも特に高配当が期待できる番狂わせ的存在として考え出された言葉でしょう。
 先ず「本命」という造語は陰陽道(現代の風水占いの源流)で言う「本命卦」からの流用と考えられます(本命卦について解説し出すと長くなってしまいますので省略させて頂きます)。
「本命馬」に対して「対抗馬」という造語が充てられ「馬券を買うなら本命か対抗を選ぶのがお勧めだよ」みたいな感じで予想を立てるわけです。
 予想屋の収入は競馬新聞の売上げ状況で変わったので、予想屋としては的中率を上げて客にアピールする必要がある。
「本命馬」と「対抗馬」だけでは外す確率が高いので、押さえに「この馬券も買って置けば外す確率は減るよ」という第三のお勧め馬を、
「この馬も『あなうめ』に買っといたらどォだい?』
って感じで対抗馬以外にもう一頭掲げて的中率を担保したかったのでしょう。
 つまり「穴馬」とは「あなうめ」のシャレで付けられたと考えてます。そして「穴馬中の穴馬」として、高配当狙いの「大穴」と言う造語も派生したと考えています。
 いずれにしても、動物主体のレースですので八百長の入り込む余地が比較的少ないギャンブルだから、競馬予想屋という存在がそれなりの必要性を示せたのでしょう。
 競馬の経験がない女子高生でもバレンタインには「本命チョコ」などと一般名詞化してしまう程に認知度が高い造語の数々です。