--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.999 (2012.09.25)

Q. 星田直彦からの疑問

 先日、門司港駅から関門橋まで歩いたとき、関門海峡の下関側に大きな電光掲示板を見つけました。ホームページには、その写真を掲載したので、ご覧い
ただきたい。
 私が見たときには、その電光掲示板には、3つの文字が順番に表示されていたのです。

   E  7  ↓

 写真は上記の順番で撮ったのだが、この3つの表示がローテーションしているので、実際のところは……、

   (1) E 7 ↓

   (2) 7 ↓ E

   (3) ↓ E 7 

どれが正しい順番なのかは、わからない。
 いったい、この表示は何を意味しているのか?
 ご存じだったり、多分こうだろうと想像がつく方は、ぜひご回答をお寄せください。


A. きくちゃんから

 ネットで調べることなく、全くの推理で書いています。

「E」は、「EAST」の「E」で流れの方向。
「7」は、「7ノット」で流れの速さ。
「↓」は、引き潮。

 関門海峡は潮の流れが速いし、向きも変わるので、通過する船に潮の状況を伝えて注意を促すための表示板というのはいかがでしょうか?
(壇ノ浦の戦いで、潮の流れが変わったことで、戦いの帰趨が一気に源氏に傾いたといいます。)

 よって、「西」なら、「W」。上げ潮なら、「↑」で。
 門司側にも同じものがあったのではないでしょうか。当たっていそうな気がします。
 ただ、Eが東だとしても、「東からの流れ」なのか、「東に向かう流れ」なのか? 風と同じに考えると、「東から西への流れ」でしょうか?

A. アンギラスさんから

 関門海峡は海峡が狭く潮の満ち引きが複雑なため、どちらの方向へどれ位の速さで流れているかを、通行する船舶へ知らせているのです。
「E」は、東向き(日本海から瀬戸内海の流れ)を表しています。「W」というのもあって、こちらは西向き(瀬戸内海から日本海の流れ)です。
 その後の数字は、潮流の速さでノット(1ノットは1.852km/h)で表示しています。
「↑」は、さらに潮流が強くなる。「↓」は、これから潮流は遅くなる傾向にあるということを示しています。
「E7↓」は東向きの潮流7ノット(約13km/h)、今後、潮流はゆっくりになるという意味です。

A. 半可通さんから

 正しい順番は、E、7、↓ でしょう。
 その電光表示は、潮流信号所と呼ばれる施設です。
 一般名称で「航路標識」と呼ばれる、いわば灯台の一種と考えてよいもので、
「潮の流れの速い海峡において、潮の流れに合った安全な船の操縦をしてもらうために、潮流の流向及び流速の変化を形象、灯光又は電波により船に知らせる施設」
と定義されてます。
 来島海峡大橋の近くにも潮流信号所はあるそうですよ。

  E……潮流が東向き
  7……流速7ノット
  ↓……流れは次第に遅くなる

A. 子沢山さんから

 これは、「潮流信号」といわれるものです。
 ちょうど陸上の信号が警察庁の管轄であるように、潮流信号は海上保安庁の管轄で、潮流の情報を示しており、海峡などの時間帯によって潮流が大きく変わる場所に設置されています。
 海峡では、時間帯によって海流の向きが真逆になることもあるため、航行の安全のために、また瀬戸内海の来島海峡では潮流の方向によって、船舶の航行ルートを変更するためにこのような表示を行っています。

 星田さんが見たものは電工表示方式のもので、

(1) 最初のアルファベットは潮流の方向(Eは東に向かう東流)
(2) 次の数字は潮流の速度(7は7ノット)
(3) 矢印は潮流が強くなっていくか、弱くなっていくか(↓は弱くなっていく)

という意味です。
 表示方式は、かつて風車のような腕木方式や燈台の様な灯光方式もありましたが、最近はこの電光表示方式に統一されてきたはずです。

A. ごんたさんから

 私も横浜に在住の頃、似たような標識を横浜港で見たので、調べましたところ、星田さんの見たものは「潮流信号」であることが分かりました。

  E(潮流の方向、Eなら東を意味します)
  7(潮流の速さをノット数で表す)
  ↓(これから潮流の速度が下がることを示す)

という意味の表示がされていたのです。
 ちなみに、私が見たのは港湾に侵入する船舶の航路を安全に行うための船舶通航信号で、

  I(in ,入港する船のみ通航許可)
  O(out ,出航する船のみ通航許可)
  F(free,どちらも通航許可)
  X(バツ?,どちらも通航不可)

という意味の表示を行っているそうです。

A. うにうにさんから

 これは、関門海峡(早鞆の瀬戸)でいちばん流れが速い場所(関門橋付近)の潮流の状況を示しています。
 関門海峡は日本付近で潮流が最も速い箇所の一つで、しかも方向や速さが潮位や気象条件等でよく変わるために、このような電光掲示板が3箇所(関門橋付近の両岸、および海峡の西側入り口)に設置されています。
 順番は、一応「E 7 ↓」でワンセットで、意味は次の通りです。

(1) EまたはW:潮流の向き。Eは東向き(玄界灘から周防灘・瀬戸内海の方へ)、Wはその反対で西向き。

(2) 7:潮流の速さ。単位はノット(knot)、四捨五入して整数値で表示する。
  なお、1ノット=1.852km/h。

(3) ↓:今後の予測。「↓」なら今後遅くなり、「↑」なら速くなる。

 同様の電光板は、瀬戸内海の来島海峡にも設置されています。


あきよしさんからは、以下のサイトをご照会いただきました。

  関門海峡海上交通センタ−
  
http://www6.kaiho.mlit.go.jp/kanmon/others/tidal-station.htm

ルドンハさん、とりたかしさん、しげ3さんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。