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「ビジネスチャンス」1999年8月号(サクセスマーケティング) 1999年6月22日発売


「ビジネスチャンス」1999年8月号(サクセスマーケティング) タイトル 「ビジネスチャンス」1999年8月号(サクセスマーケティング) 表紙
Business Chance
1999.8

『人に教えたくなる雑学の本』(ダイヤモンド社)

 昨年秋、本を出版した星田直彦さんの本職は中学の数学教師。副業・文筆家といったところだが、星田さんの中ではこれも先生の仕事の延長線上にあるという。
「授業の枕話を集めた雑学の本ですから。数学や文学などいろいろなジャンルをリンクさせたもので、教室で実際に話しているものなんです」
 本を出すきっかけになったのはパソコン通信の、本や雑誌好きが集まる会議室での連載。九五年の秋に雑学話を書き始めてからほぽ毎週発表し、本を出す九ハ年の秋には一五四回を数えていた。だが実は星田さん、パソコン通信を始めるまでは文章を書く習慣がほとんどなかったという。
「通信を始めて、自分がここに何か書いて参加するとしたら授業で使っている枕話かな、という軽い気持ちでした。レスポンスがあればうれしいとは思いましたが、最初は本にしようとは考えてもみなかったですね」
 そんな連載を出版したいと思い始めたのは、やはり通信が縁でグループで書いた科学系の本がきっかけ。活字になった文章を見て自分だけの本も出したいと初めて思ったという。
「でもほんとに実現するとは思いもよりませんでした。そんな時突然、出版社から『本にしませんか』という一通のメールをいただいたんです」
 とにかく毎週欠かさず、誰が読んでいるとも知れないパソコン通信で何年も連載を続けたこと。これが、自分にはこんなことが書けます、という営業内容を絶えず陳列していたことになったのだ。星田さんは奈良県在住で、出版社のある首都圏への営業は難しいが、通信での自己アピールがその代わりになったわけだ。
「印税で百科事典を買うのが夢でしたが、それもかないました。でも連載は今後も続けますから、一つ一つのネタのレベルが下がらないようにアンテナを張り続けていますよ」
 一冊目の本を読んだ別の出版社からも本を出さないかという話がきているという星田さん。年内の出版を目指し、現在鋭意執筆中だ。