--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.004 (1999.11.1)

Q. りんでんばうむさんからの疑問

 「たぬきそば」って地域によってどう違うのでしょうか?
 東京じゃ一般には揚げ玉が入っていますが 関西ではきつねうどんのうどんがそばに化けたのがたぬきそばだったり 揚げの切り方を変えただけだったり あんかけにしてみたり、厚揚げにしてみたり……。
 今では東京風が勢力を広げてるみたいですが、以前の時代のを含めて興味があります。なぜかあまり大きく取り上げられることがないのですが面白いと思いませんか?


A. まいかさんからの回答

 たぬきそばは確かにうちの地元(京都)では、「お揚げ入りの蕎麦」のことですね。東京では「天かす入り」であることの表現のようですが、これの由来自体は知りません。

A. 虎の子会さんからの回答

 大阪の立ち食いうどんのお店に限らせていただきますが、「油揚げが入ったうどん」を「きつね」と言い、「揚げ玉が入ったそば」を「たぬき」と言います。
 「きつねうどん」を「きつね」とは言いますが、「たぬきそば」とは、ほとんどの人が言わないと思います。
 理由は、「たぬき」で「揚げ玉が入ったそば」と言う意味があるからです。
 なお、「揚げ玉が入ったうどん」は「天ぷらうどん」です。「天ぷらうどん」に「生たまご」が入ったら、「スタミナうどん」です。

A. koujiさんからの回答

 東京では揚げ玉を入れることから「天麩羅のタネ抜き」。で、「たぬき」になったと聞いています。
 大阪ではキツネうどんの麺が蕎麦に化けたのでタヌキとか、麺が黒いからタヌキとか、いろいろ聞きましたね。

A. chomicatさんからの回答

 大阪と京都はたぬきといってもまったく異なり、大阪では狐蕎麦がたぬきですが、京都では昔から狐うどんのあんかけをたぬきと言います。私が子どもの頃、近所のうどんやさんで昔話にある狸、狐の化け比べで、たぬきの方が狐より化けるのが上手かったからきつねうどんに餡をかけてたぬきにしたと聞きました。
 だから、大阪の人が京都でたぬきと言うと出てきたうどんを見て怪訝な顔をします。大阪のたぬきは京都では単に狐蕎麦です。或いはうどん台、蕎麦台といってそばかうどんかを選びます。
 てんぷらうどんでも九州へ行けばさつま揚げが入っていますしえびのてんぷら蕎麦は本てんぷらと言わなければなりません。地区によって文化が違いますから面白い物ですね。

A. たかあきさんからの回答

 私の生まれた京都では「たぬきうどん」と言えばきざんだ油揚げが入った「あんかけうどん」の事です。
 浦和では「天かす入りうどん」を指すようです。
 博多ではメニューに「たぬきうどん」の無い店が多いように思いますが、ある場合は「天かす入りうどん」のことです。
 ところで浦和に引っ越して初めて「冷やしたぬき」なる物を見ました。これって全国区な食べ物なのでしょうか?

A. うにさんからの回答

 私が聞いたとこによると、関東では揚げ玉の入ったものをたぬきというそうです。
 もともと、揚げ玉はただで自由に入れてよかったらしいのですが、商売上手の方(どうやら関東の人らしい)が、どうせなら新しい商品として売り出せばもっとかせげるだろうと売り出したものだそうで。それこそタヌキに化かされたよう?
 なぜにタヌキかは残念ながら知りません。あしからず。

A. ぽかさんからの回答

 神戸では、揚げいりうどんのことを「きつね」、揚げいりそばのことを「たぬき」と呼んでいます。だから、「きつねそば」や「たぬきうどん」というものは存在しません。
 そんなものを注文したら、きっと店の人は「何言ってるんだ?」というような顔をされるでしょうね。
 なお、天かすときざみ揚げの入ったものを「ハイカラうどん・ハイカラそば」といいますね。異人館の多い港町らしいネーミングだと思います。

A. えびいもさんからの回答

 私も京都です。でも、なぜか他の京都のみなさんとちょっと違うんです。
 京都には、きつねうどん、きつねそば、たぬきうどん、たぬきそばの4種類とも存在します(よね?)。

 「きつね」=おあげさん(しかも「きざみ」)
 「たぬき」=あんかけ

です。
 だから、老舗といわれるおうどん屋さんとかでもたぬきを注文すれば、あんかけに擦った生姜がかかったうどん(またはそば)がでてきます。きつねそばは、きざみのおあげさんの普通のおそばです。
 ちなみに、昔、板前だった祖父が言っていたのは、
  きつね――お稲荷さん――おあげさん
というつながりは、うどんであれそばであれかわらない、ということと。
 あんかけは「どろっ」としているから、たぬきが化ける「どろん」にかけた言葉遊びということです。生姜の意味はきいたことはありません。

A. Pochi67さんからの回答

 私は明石(神戸の西隣)に住んでいるのですが、今までずーっと、

 きつね………揚げが入ったうどんorそば
 たぬき………掻き揚げが入ったうどんorそば
 はいから………揚げ玉が入ったうどんorそば

だと思っていたんですけど、違うんですか?
 きつねそばだのたぬきうどんっていうのは滅多に聞きませんが……。ただ単にきつねうどん、たぬきそばの方が具と麺が合っているからでしょうけど。
 具と麺の組み合わせがミックスされているのは、メニューを増やすための苦肉の策かと……。

A. Pee-Weeさんからの回答

 僕の出身の宮崎ではうどん、そばにある揚げ玉(天カス)のことをたぬきと呼んでました。(だから「たぬきうどん」「たぬきそば」は揚げ玉入りのうどん&そばですね)。
 大阪に来てから、こっちの友人になんか物凄い勢いで
「きつねがばけたからたぬきなんよ!!」
といわれました。(^^;
 しかし、『天ぷらのタネ抜き』は感動しました。また友人に巻き返しがはかれそうです。

A. いんべひろしさんからの回答

「きつね」は日本全国どこへ行っても油揚げですが、「たぬき」は地方によってまちまちです。
 文藝春秋から出ている「ベストオブ丼」という本に、京都のそばや「山茂登(やまもと)」の店主の研究結果として載っていた話では、

 岡山……「月見」のことを「たぬき」という
 北海道……「かきあげ」のことを「たぬき」という
 名古屋……「たぬき」にあたるものはない

とあります。京都や大阪の話も載っていましたが、これは重複するので割愛します。
 岡山では、たぬきが月を見ながら腹鼓を打つ、というような連想でこのように呼ぶのでしょう。
 北海道の場合、たぬき=揚げ玉説に近いものと思われます。かき揚げは衣の割合が多く(安物は特に)、タネが抜けているようだというこ
とで、「たねぬき」→「たぬき」(「たねぬけ」→「たぬけ」→「たぬき」、という説もある)となったものと思われます。
 これは余談ですが、四国の松山もたぬきは揚げ玉だった記憶があります

A. ハマッ子さんからの回答

 関東では(私は横浜出身ですが、だいたいどこでも……)天かす(=揚げ玉)の入ったものを『たぬきうどん/たぬきそば』、油揚げの入ったものを『きつねうどん/きつねそば』と言います。「きつねうどん/きつねそば」の油揚げは、刻んでなく、大きなままでのっかってきます。
 こちらのお店では、注文時に「たぬき」の場合でも「きつね」の場合でも、うどんかお蕎麦を選びます。何も言わずに黙っていると店員さんが必ず聞いてきます。
「うどんとお蕎麦のどちらにしますか?」
「たぬき」は、「中に入っているのが、海老天じゃなくて天カスだけだった。化かされた……」。つまり、たぬきに化かされたようだから「たぬき」というと聞いて育ちました。
「きつね」はもちろん中に入っているのが「油揚げ」だからですね。

A. 関西出身宮崎在住さんからの回答

 私が知ってる「きつね」と「たぬき」は、両方とも油揚げがのっています。「きつね」と「たぬき」の違いは、うどんかそばかということです。
 だから、「たぬきちょうだい」といえば自動的にそばがでてきます。たぬきうどんはありえないのです。
 宮崎で「たぬきちょうだい」と言って、「うどんですかそばですか?」と言われ、質問の意味がわからなくて困った覚えがあります。

A. bluestarさんからの回答

 博多には「たぬき」というメニューはありません。見たことがありません。なぜなら、天かすは無料で好きなだけ使えるからです。
 博多はうどん王国。東京のようにそこかしこにそば屋はありません。うどん屋のサイドメニューのようなものかな?
 当然、夏場の「冷やしたぬきそば」も見たことがありません。個人的には大好きですが……。
 新宿の立ち喰いそばがなつかしいーーーー!

 

・まとめてみましょう

・東京のたぬきそば……天かす(揚げ玉)入りの蕎麦
・浦和のたぬき……天かす(揚げ玉)入りのうどん
・京都のたぬきそば……お揚げ入りの蕎麦
・京都のたぬき……きつねうどんのあんかけ
・大阪のきつねうどん……油揚げが入ったうどん
・大阪のたぬき……揚げ玉が入ったそば(「たぬきそば」とは言わない)
・神戸のきつね……揚げが入ったうどん
・神戸のたぬき……揚げが入ったそば
・明石のきつね……揚げが入ったうどんorそば
・明石のたぬき……揚げが入ったそばorそば
・博多のたぬき……天かす(揚げ玉)入りのうどん
・宮崎のたぬき……天かす(揚げ玉)のこと

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