Q. mieさんからの疑問
鶏肉のことを「かしわ」とも呼びますが、昔は「かしわ」という鶏自体が存在していたようです(母談)。今は、「かしわ」という鶏自体が存在しているかどうかは別として、聞いた話によると、西日本の食肉の卸の方々の間で「かしわ」とは「雌鶏のことのみ」を、指しているらしいのです。
でも、一般消費者は「かしわ」とは「鶏肉全般」を指すと言う人も多いです。関東の方は、知らないとも聞きました。
私は、自分の勝手な思い込みで、「かしわ」とは、ブロイラーでない鶏のことだと
ずっと思っていました(^^;)。
世間一般で「かしわ」というと、皆さん、何を指しているとお思いなんでしょう? やはり、関東の人には通じず、関西の人は鶏肉だと言うことなるんでしょうか?
A. Chomicatさんから
「かしわ」は、mieさんの御母さんが言われたように、本来鶏のことです。
昔は今のようにいろいろな種類の外国産の鶏はいなくて、茶色っぽい羽根色の日本古来からの鶏のみで、その色が槲(筆者注、かしわ:ブナ科の落葉高木)葉色だったからで、そこから「かしわ」。また、ひいてはその鶏肉のこと、そして鶏肉全般をさすようになりました。(無論、尾長鳥や東天紅、チャボ等はいましたが羽根は一般的に槲葉色)
確かに関東の人は「かしわ」というときょとんとしますが、東京近郊の人で「かしわ」という言葉を知っていた人も多くいたことは事実です(多分池波正太郎さんなんかは)。というのも、もう相当昔のこと、熊谷から家に来た御客さんの老婦人はこの言葉を今でも使いますと言っていました。
「まったけ山でかしわとまったけのすき焼きをした」
ですから極端に言えば、語彙がすくなくなってきて、一般に通じなくなっているのではないでしょうか。
鶏肉業者の間で、かしわが雌のみというのも誤解で、雄鶏は有精卵を取るためのみの存在で、雌20匹ぐらいに1羽、肉は硬くて食えません。ですから当然鶏肉業者は雌の肉だけを商売しますから、「かしわ」と言えばめん鶏肉のみということになります。
A. UHUHUさんから
関東では一部の人、つまり鶏肉を扱っている人しか知らないと思います。あと、身近に関西出身の方がいればご存じでしょう。
私が聞いたところによりますと、「かしわ」あるいは「かしは」は、「黄鶏」と書いて、昔から日本にいる茶褐色の鶏のことで、最近スーパーなどで「地鶏」として売られているものをいうようです。肉は硬めですが、味が良く、その分お値段も張ります。
A. kfcsさんから
「かしわ」の件ですが、わたしの故郷福岡では一般的に使われてますよ。祖母のいる熊本でも使ってます。「かしわ」って全国的に通じない言葉だったんですねぇ。知りませんでした。
A. Koujiさんから
私は二十歳過ぎまで(いま中高年)「かしわ」といえば「柏餅」に代表される「柏の木」とだけ思っていました。(ちなみに私は東京生れの東京育ちです。今は千葉県に住んでますが)。その後関西落語を聞いていて、「かしわでもつつきながらチョット一杯」などとそれが鶏肉であることを知りました。今日ではマスメデイアの発達で、関東でも知っている人が多いと思います。でも雌鶏の肉だけを「かしわ」ということは知りませんでした。
こちらでは鶏肉の鍋料理を「とりなべ」といいますが、関西では「かしわなべ」と呼ぶんでしょうか?
五月の節句で食べる「柏餅」は、関西でも「かしわもち」といって通じるのですかねえ。ちょっと不安です。(^_^;)
|