Q. そうたろさんからの疑問
今日、お台場に行ってきました。で、『台場』で降りたんですけど、そこでダンナが一言。
「駅は台場なのに、なんで『お台場』っていうんだ? 『お台場』の『お』は丁寧の『お』か?」
「台場」と「お台場」の違いは? 「お」はなぜついているのか教えてください。
A. Kid Ayrackさんから
お台場は「台場」または「御台場」とも書くらしいです。つまりどっちも正解。ただ、丁寧語とはちょっと違うようで、どちらも「砲台場」を意味するとか。つまり大砲を備え付けている陣地のことで、あのフジテレビがあるお台場以外にも、それこそ日本全国の臨海部にはたくさん作られたそうです(江戸時代末期には全国で1000ヶ所以上!)。
なぜあのお台場だけが有名なのかというと、ペリーの黒船がやってきたときに、あそこが砦になったからではないか……と思われます。
A. こみゃんさんから
勘ですけど、将軍家と関係があるのでは?
「お狩り場」とか、「お鷹場」とかいうときのあの「お」がついてるんじゃないでしょうか。あくまでも勘ですが……。
A. 洞窟ピングーさんから
台場は、かつて名前の通り砲台を備えていた場所です。幕府直轄地だったために「お」を付けて丁寧にしているのでは?
ちなみに、首都高のICがある「狩場」も、地元では「お狩場」と呼んでいます。横浜の踊場、立場、東京の馬場には「お」は付けないみたいですね。
A. AKIRAさんから
江戸時代、江戸城は「御城」と呼ばれました。
徳川将軍家、幕府に所属する機関、施設は、基本的に「御」がつきます。「お上のもの」ということがこの「御」で明らかにされているわけです。台場は幕府の軍事施設である「砲台場」ですから、当然「御」がつきます。
町名などでも「御」がつく町名(御駕籠町、御箪笥町……)などは将軍直属の官吏、職員らが住む町であることを示します。
明治政府になって「御」がついた地名はいっせいに「御」を剥奪されました(例外は「御徒町」のみ)。
「御台場」もこのとき「台場」となったはずですが、昔からの慣習で「お台場」という呼称が今に残ったのではないでしょうか。
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