--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.056 (2000.08.27)

Q. Kilanさんからの疑問

 月が真っ赤に染まって見えるときがまれにありますが、あれはどのような原理が働いているのでしょう?
 赤い月を見かけるたびにどきどきしてしまうのですが……。


A. nWo検校さんから

 これは月を照らす太陽光線が地球の大気で偏向された結果ですね。早い話が夕焼けと同じ理屈です。

A. kuDさんから

 詳しい答えは忘れちゃったので知ってる範囲で答えたいと思います。
 月が真っ赤に染まって見えるのを特別に考えないで、太陽と同じように考えてみては? 月が赤く見えたのは、朝日や夕日と同じく低い位置に月があるときじゃなかったですか? ってことで原理は一緒です。
 紙にドーナツみたいに2重の円を書いて、内側の円を地球、外側の円を地球を取り巻く大気とします。内側の線(地球)に自分がいるとして、空を見上げるように上に線を引くと外側の線までの距離が短く、地平線を見るように横に線を引くと長くなります。この距離の差で色が違って見えるのです。
 太陽(月)からの光は七色あって、光が通過する大気の距離が長いと波長の短い青色の方が遮られて、波長の長い赤色(橙色とか)が届きます(赤く見えます)。逆に光が通過する大気の距離短いと青色が届きます。なんで遮られたり届いたりするかっていう詳しいことは多分他の人が……。(^^;
 だらだら書いちゃったけど、答えになったかな〜?? でも原理とか抜きで赤い月ってなんとなく神秘的で好きだな。

A. しんべぇさんから

 それは空気が汚い証拠だそうです。そのときはちょうど月の方向に汚れた空気の塊があったんでしょう。田舎のほうだと青白い月が見えますよ。ちなみに、夕焼けが赤くなるのも似たような理由です。だから大昔(人間が現れる前)は夕焼けはなかったそうです。

A. あきさんから

 たしか地平線に近い所に月が位置していると、月からの光が地上に届くまでに大気を通る間が長くなるため、波長の短い他の色の光は大気中の浮遊物質にぶつかって拡散してしまい、いちばん波長の長い赤い光だけが見えるので赤くなるそうです。同じように太陽も、朝と夕方は赤いですよね。
 こんな説明で分かるかな? わからなかったらごめんなさい。

 

★とまあ……、こんな感じで解決されたと思っていたのですが……

A. NORIさんから

 私も月が赤く見えるのは、夕焼けと同じ原理だと思っていました。それまでは、確かに地平線に近い低い位置でしか、赤い月を見たことが無かったものですから。
 しかし、あるとき、私は確かにみました。天頂近くかなり高い位置にある赤い月を。思い込んでいたことが裏切られたようで、すごいショックを受けた記憶があります。
 どなたか真相を!

★で、新たな疑問に対して……、

A. egawaさんから

 月が赤く見えるのは、月から届く光のうち波長の長い赤い光だけが地上に届くからです。
 では、波長の短い光(青など)はどうなったかというと、地球をとりまく大気中の浮遊物によって散乱されてしまったのです。したがって、光が大気層をたくさん通る時ほど月は赤く見えます。月が地平線に近いときほど赤く見えやすいと言えますね。
 ここで、もうひとつ。月が真上に近くても赤く見えることがあります。ついこないだありましたね。そう、月食のときです。
 なぜ真上にあって大気層による散乱が少ないのに月が赤く見えるのでしょうか? それは、太陽から月に届く光が赤いからです。つまり、太陽と月の間に地球があるために、太陽からの光が地球の大気層をかすめてしまったんですね。これも、夕焼けや地平線近くの赤い月と同じ原理です。
 さらにもうひとつ。空が青く見えるのも以上に述べたのと全く同じ理由です。つまり、浮遊物によって散乱された光のせいで空は青く見えるんですね。