--- 素朴な疑問集 ---
トップページへ    [素朴な疑問集 TOP]


疑問No.085 (2001.02.06)

Q. しげぞーさんからの疑問

 先日、飲みすぎてしまった次の日の朝のこと。普段から愛用(?)している市販の胃腸薬を手に、日頃読まない裏の用法を読んでみると、「成人(15才以上)」と書いてあります。
「あれっ、15歳はアルコールダメなんじゃじゃないの? 成人は普通20歳のことだし……」
 家にあるほかの薬を見ると、ほどんどの薬の用量の区分けが、

   成人(15才以上)
   11才以上15才未満
   7才以上11才未満
   3才以上7才未満

となっていました。
 そこで、質問ですが、
この年齢の区切りの根拠と、わざわざ「成人(15歳以上)」と書いてある理由を教えてください。

私も自宅の薬を調べてみましたら、微妙に区切りが違ってました。
   大人(15才以上)
   11才以上15才未満
   8才以上11才未満
   5才以上8才未満
 推測するに、薬効と体格を考えての年齢設定だと思われます。したがって残る疑問は、表題の通りとなります。ご協力を!(星田)


A. あいかさんから

 聞いた話でうまく説明はできませんが、薬の使用量は、体内構造で使用量を決めているからだそうです。
 では、なぜ、成人(15歳以上)となっているのかというと、15歳になると体内構造はまったく大人と同じになっているからだそうです。

A. ゆーゆさんから

 まず、大人と子供が服用すべき薬の量が違う理由を。
 服用すべき薬の量は体表面積と体重で決まるそうです。しかし、体表面積を測るのはむずかしいため、実用的ではありません。
 そこで、「成長に伴って体表面積も増える」という考えに基づいて、目安に年齢を使うそうです。
 さて、大人と子供の境界が15才である理由ですが、「15歳になれば体も内臓も成人と同じくらい発達している」「体重50kg以上」という推定からのようです。

A. 悟空さんから

 1994年発行の「薬の裏が解る本」によると、大衆薬の場合はたいてい大雑把に年齢によって薬を飲む量(薬用量)を決めているが、大衆薬は作用が穏やかなので、それでもあまり問題はない。ただし、子どもの場合は同じ年齢でもまったく体格が違うことが多いので、いくぶん注意が必要です。
 子どもの薬用量は、年齢や体重を基準にして計算する方法などいろいろあるが、現在(7年前ですが……)医師の間では一般に体表面積をもとに計算されている。この方法によると、だいたい3歳で大人の3分の1、7歳で2分の1、12歳で3分の2と言うのが一応の目安になるそうです。迷った場合、すくな目にするのが無難とも書いてありました。

A. odricさんから

 薬物を体の外に出すための能力(解毒)が、15歳ぐらいで一般に言われる成人(20歳)と同じだけの能力が備わるからです。
 小児の薬の投与量は体の大きさ(体表面積)で計算され、15歳ぐらいなら大人と同じぐらいの体の大きさだと、考えられているためです。
 じゃあ14歳では? と聞かれると、答えられなくなりますね。

【注意】
薬の量の問題ですから、間違えると危険です。説明書の分量を守るようにしてくださいね。雑学は、あくまでも雑学です。(星田)