Q. かずきさんからの疑問
今シドニーでワーキングホリデーをしています。
私が寺の絵を書き、鯱(しゃちほこ)を描いてるとファミリーのママが、
「どうして寺の上にしゃちほこがあるの? それにはどういう意味があるの?」
と聞いてきました。説明できずに調べるとは言ったものの、こっちで調べる術がありません。どうにかご協力お願いします。私自身もすっごく気になっています。ぜひともお願いいたします。
★鯱の起源は、鴟尾(しび、古代の宮殿・官衙・寺院の主要建物の大棟両端につけられた1対の棟飾瓦)と考えられます。では、なぜ、鴟尾をつける必要があったのか? どうして、鬼瓦や鯱が使われるのか?
ぜひ、ご協力をお願いします。(星田)
A. うききさんから
鯱とは、伊勢の海に住むと言う想像上の生き物で、ご覧の通り、背中にとげがあり、尾は反っていて、大変強い海獣だそうです。
この鯱が屋根に上がったいちばんの理由は、雷雨を呼ぶ生き物とされているからではないかと思います。日本のような燃えやすい木造建築に対するお守り的意味であったようです。
ところで、ちゃんとこの鯱にも雌雄があるんですよ。口を開いているのが雄で、閉じているのが雌です。
蛇足ながら、鯱の英訳は”dolphin”が一般的です。
一方、鬼瓦は、怖い顔の瓦で魔物を怖がらせて家から追い払う意図のようです。
A. egawaさんから
しゃちほこ(しゃち)は架空の生き物で、火事のときには口から水を吐いて火を消してくれるとの言い伝えから、城の天守閣のいちばん高いところに鎮座するようになったと聞いたことがあります。
また、鬼瓦は魔よけの意味でついているのではないでしょうか。
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