Q. 光の君さんからの疑問
ある映画の中で、エジプトの象形文字をスラスラと読み解いていく場面がありました。そこで、あんな鳥の形やら目の形から、どうしてその意味がわかるのだろう? と思ったのです。
さらに楔形文字もそうです。現在では見られない奇妙な文字からどのようにしてその記号の表す意味が読み取れたのだろうか? と思ったわけです。
私は未解読文字の解読法が知りたいのではありません。
未知の記号からどのようなプロセスを経て意味を読み取れるに至ったのか、ということに疑問を抱いたのです。
現在では使われていない・時代が古過ぎる・答えは誰も知らない……。このような悪条件を前にして、暗号を解読するというような過程では解決できないような気がするのです。ただ象形文字なんかは、その形から大体の意味を推測することはできるかもしれませんが、刻印からなる楔形文字や、ハンムラビ法典は、どうやって解読し意味を知り得ることができたのかが不思議でなりません。もしかしたら何か特別な方法があったのだでしょうか?
ご存じの方、お教えください。
A. KANさんから
簡単にですが調べてみました。エジプトの象形文字については、ナポレオンのエジプト遠征の時に発見された「ロゼッタストーン」にヒエログリフなどと
共にギリシャ文字が書かれていたことから、それを比較・対照しながら解読していったそうです。それでも20年以上かかったようですけど。楔形文字も同じような感じだと思われます。
インダス文字に関しては出土した文献が少ないことからいまだに解読されてないようです。
出土した文献の量にも左右されるようですね。
A. egawaさんから
古代エジプトの文字(ヒエログリフ)の解読といえば、ロゼッタストーンの発見に尽きるでしょう。
このロゼッタストーンは、上・中・下の3段にわかれており、上段にヒエログリフ、中段はちょっと忘れたけど、下段にはなんとギリシャ文字が記されていたのです。ロゼッタストーンが同じ内容の対訳だとの推測の元に、解読は一気に進んだそうです。ロゼッタストーンは、まさに世紀の大発見だったんですねえ。
楔形文字の場合は、ロゼッタストーンのような遺物が発見されなかったため、解読は困難を極めたそうです。ほんと、どうやって解読したんでしょうね。
A. すずめさんから
ロゼッタ・ストーンという1枚の石版を、ナポレオンのエジプト遠征隊が発見しました。それは、3種類の文字が3段になって刻まれている物でした。すなわち、ヒエログリフ、デモティックの2種の古代エジプト語とギリシャ語です。
3種類の文字で書かれている内容は、同一のものであると推理したジャン・フランソワ・シャンポリオンが、比較しながら解読作業を進めていき、20数年の歳月を経てやっと解読しました。
その後、他の遺跡に刻み込まれたヒエログリフは次々と解き明かされ、多くの謎が解明されたわけです。ナポレオンのおかげですね。
その他の文字の解読プロセスについては具体的に知りませんが……。
A. カイシアヲさんから
私も同じ疑問を持ったことがあります。
不思議ですよねえ、何で見たこともない文字が読めるのか。でも、言葉というのは、どれも同じ人間が考えているものであって、いくつかの法則のもとに成り立っているんだそうです(その法則は定かではありませんが……)。
古い文字の場合は、まず当時の生活習慣、イデア、宗教、人種、環境、自然現象、その他諸々のことを知るのが基本になります。つまり、当時の人々が何を考えていたかを知るわけですね。
それから、何度も使われているような文字や文節を抜き出し、それと現存する全ての言語の文法を見合わせて、「推測」するらしいです。
最初は、ヤマ勘なんですね(笑)。
でも、幾つも幾つも当て嵌めていくと、消去法で絶対に「動詞ではなく名詞だ」とか、「これは誰かの名前ではないか」とか分かってくるんだそうです。まあ、解読する方は皆、ものすごい言語学者達なので、それも可能なのでしょうが……。それにしても、気が遠くなるような作業工程です。
それから、どんな作業工程を繰り返しても分からない文字というのも、当然あるんだそうです。で、それをどうやって解読するかというと……、何とインスピレーション(笑)。最後の鍵を握るのは、その人個人の第六感なんだそうです。だから、優秀な言語学者というものは、皆さん鋭い観察眼と自由な発想
力を持っているんでしょうね。すごい話です。
でも、やはり同じ人間、何世紀経過しても、最後は目に見えない部分で分かりあえるというのは、とても興味深い気がしました。
あまり答えになっていませんが、以上です。私自身も、もっと詳しいことを知りたいです(笑)。
|