--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.1001 (2012.10.07)

Q. かおりさんからの疑問

 歴代の天皇の名前で、「後」から始まる場合があります。
 調べてみましたら、たくさんいらっしゃいました(まちがっていたら、ごめんなさい)。

   後一条天皇   後三条天皇   後白河天皇
   後鳥羽天皇   後堀河天皇   後深草天皇
   後宇多天皇   後伏見天皇   後二条天皇
   後醍醐天皇   後村上天皇   後亀山天皇
   後光厳天皇   後円融天皇   後小松天皇
   後花園天皇   後土御門天皇  後柏原天皇
   後奈良天皇   後陽成天皇   後水尾天皇
   後光明天皇   後桜町天皇   後桃園天皇

 一体、どんな場合に「後」が付くのか教えてください。このことを昔から知りたかったのです。

「後」からはじまる天皇ってたくさんいたのですね。天皇の名前って、死語につけられるのかな?


A. 宇美浜りんさんから

 この質問については山口修氏の『天皇 最長不倒の帝王』(PHP研究所)で発表された説をもとに、他の資料(皇室の系図など)も参考にしながら回答します。なお敬称は略させていただきます。
 ほとんどの「後」がつく天皇には、その前に後がつかない天皇が28例ある(後白河天皇の曽祖父に白河天皇、三条天皇の従兄弟大叔父が三条天皇)ことから、西洋で言う「○○二世」のようなものではないか、との内容でした。
 しかし5つの例外があります。
 100代の後小松天皇(一休さんの父との説もある)は小松山陵に葬られた58代の光孝天皇の二世です。104代の後柏原天皇は柏原山陵に葬られた50代の桓武天皇、108代の後水尾天皇は水尾山陵の葬られた56代の清和天皇です。
 105代の後奈良天皇は少々分かりづらいですが、奈良に平城京があったことから51代の平城天皇の二世です。111代の後西天皇もややこしく、西院と呼ばれていた53代の淳名天皇と境遇が似ているため後西院天皇になり、大正14年に院号を省くことになったため後西天皇となりました。
 なお、後がつく最後の天皇は江戸時代中期の後桃園天皇で、父が桃園天皇です。

「後西天皇」は、「ごさいてんのう」と読みます。