--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.1002(2012.10.07)

Q. しげ3さんからの疑問

 最近、疑問に思うことがあります。
 冬に向かって、掛け布団が厚くなっていくと思いますが、
厚い布団と薄い布団が1枚づつあった場合、どのようにかけたら温かいのでしょうか?
 私は厚い布団を体側、薄い布団を上にかけたほうが、外気(布団の外側の冷たい空気)が薄い布団で止まって、厚い布団が冷えずに暖かいと思うのです。
 しかし、キャンプをしている一部の人たちの中では、厚い寝袋の中に薄い寝袋を入れるというのが一般的なようです。
 布団の体への密着度とかは無視して、厚さのみ違う2枚をかけるという前提です。
 答えがわかれば、この冬にはその組み合わせでやってみようと思います(もしかしたらどちらも同じなのかもしれませんが……)。

私は、数年前までは「薄内派」でしたが、ここ数年は「薄外派」です。あんまり実感が伴いません。


A. ごんたさんから

 厚い布団と薄い布団の違いは断熱の効率と、蓄熱量の違いです。
 厚い布団は、「断熱効率が高い反面、蓄熱量も多い分、温まりにくいが保温の効果が高い」という特徴を持ちます。
 一方、薄い布団には、「蓄熱量が少ない分、冷えやすいが、すぐ暖かくなる」という特徴があります。
 この特徴を踏まえて薄い布団を外側に掛けるやり方を考えると、布団に入ったときに、厚い布団はなかなか温まらないのでいつまでも寒い思いをするが、逆の場合ならすぐに温まり、その熱が逃げないので暖かさが持続する、ということになります。
 密着度は無視して、と質問にはありますが、薄い布団の方が体の曲面に追従して隙間が少なくなるということは、冷たい空気が入り込むのを防ぐ役割もしますのでその点でも有利になります。
 また、ベッドのように床面よりある程度の高さが有る場合、寝返りなど簡単に落ちてしまう薄い布団は重い布団の下にある方がよいと思います。

A. たっちゃんさんから

 キャンプの寝袋の例は布団の密着度が大きく影響すると思いますが、体への密着度を無視して考えてみます。
 断熱効果を高くするには空気の層を大きくすれば良いので、どちらが空気の層が厚くなるか考えてみました。
 大きい布団を上にした方が、その逆より布団自体の重みで内側の小さな布団により密着し、また、小さな布団も大きな布団の重みで圧縮されてしまいます。
 寝袋の中では狭いので、より体に密着しやすい薄布団を下にするべきでしょう。

A. Hyaruさんから

 同じ材質で厚さのみ異なる布団という条件からは外れますが、

 ・綿の布団カバーを掛けた羽毛布団
 ・アクリル毛布(カバーはかけない)

の組み合わせで実験したことがあります。
 布団に入った瞬間は毛布の肌ざわりの方が暖かく感じますので、私は長らく毛布を内側、布団を外側にしていました。
 ところが、毛布を外側にした方が暖かいという記述を何かで目にし、重ね方を逆にして実際に確かめてみました。
 すると、起床時の布団の内側の温度では確かに毛布を外側にした方が1〜3℃程度高いという結果がでました。
 上記の組み合わせで暖かく眠るには、まず毛布を内側にして布団に入り、そこそこ温まったところで毛布を外側にするのが良いかもしれません。(^^
 なお、質問者様の寝袋の例ですが、寒いときにはインナーの毛布を使う以外に、防水と保温力を高めるために寝袋の上に「シュラフカバー」を被せることもよくあります。