--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.1019 (2013.01.06)

Q. 由美子さんからの疑問

 昨年、ノートパソコンを買ってもらいました。
 何から始めたらよいのか分からなかったので、詳しい人に頼んだら、
「ソフトはCドライブにインストールしろよ。データは、Dドライブに保存しろよ」
と言われました。
 何を言っているのか最初は分からなかったのですが、どうやら、内蔵のハードディスクを2つに分けて、片方をCドライブ、片方をDドライブとして、使い分けるといいよということだそうです。また、そうしている人が多いよとも教えてもらいました。
 そこで、疑問です。
 ハードディスクは、なぜ、Cドライブから始まるのですか?
 AやBは、なぜ使われないのですか?

何となく答えは想像がついているのですが、ぜひ、蘊蓄も加えてお答えください。


A. ノージョブスさんから

 パソコン黎明期にはまだハードディスクという装置がなく、フロッピーディスクという装置を使用して、円盤状のディスクからパソコンの中にある記憶装置に必要な情報を読み込んでいました。
 そのハードディスクをAドライブと呼んでいました。アルファベットがAから始まること、またパソコンが英語圏で発明されたからですね。
 Bドライブはというと、ハードディスクができるまでの間、フロッピーディスクは2つまで接続することが標準的になるほど進化したため、Bドライブもフロッピーディスク用に割り当てられていました。
 ようやくハードディスクが出回った頃に割り当てられた文字がCドライブというわけですね。
 あの頃はパソコンの容量が小さくてねえ、なんて昔話になりました。

A. 少伯さんから

 ドライブの割り付けについては、マイクロソフト社のOSの仕様と考えた方がよいと思います。
 昔、windows以前のマイクロソフト社のOSが、MS-DOSと言われていた頃、記録媒体はフロッピーディスクでした(磁気テープまで遡らないでね(^^ゞ)。
 MS-DOS起動用にAドライブが、アプリケーションソフトを実行するためにBドライブを使うなど、2台のフロッピーディスクを利用することが多かったのですが、ハードディスクを標準で搭載するようになってもプログラムのインストール等必要だったため、後から登場したハードディスクは次のC以下の記号に割り振られたのです。さらにその後に登場したCDなどの光学ドライブは、その後に割り振るという規則になったようです。
 また、windows98以前ではフロッピーディスクドライブは、システムに重大な問題が発生した場合の起動用ディスクとして重要な位置づけがなされていたので、OSが始めから決まったドライブ名を指定していたと思います。

A. えでぃさんから

 創成期のパソコンにはハードディスクなんていうシロモノはありませんでした。AドライブにFD(フロッピー・ディスク)を入れて起動させる……、それが当時のパソコンでした。
 AとBとがFDD(フロッピー・ディスク・ドライブ)だったんですが、小容量の磁気ディスクより大容量のハードディスクに起動ディスクとしての位置付けも記録ディスクとしての位置づけも移行するようになると、先ずBドライブは不要となり、その後、Aドライブも消えました。(Windows7やWindows8にFDを認識する機能が残っているかどうかは知りませんが)今でもWindows XPパソコンやWindows VistaパソコンにFDDを接続するとドライブレターは通常はAで表示されます。
 FDに慣れ親しんだ世代なら、一度や二度は、シャットダウンの時にFDDからFDを取り出し忘れて、次に起動させるときにトラブルになったことがあると思いますよ。
 Aからドライブの順番に起動ソフトを読み込んでいくんで、起動時にAドライブにFDが挿さっていれば、それにはデータしか入っていなくてもそれを起動ディスクと認識して読み込もうとしてしまい、起動出来なくなるんです。
 AドライブやBドライブがなく、スムーズにCドライブから起動させる現在の状況では在り得ないトラブルですが、当時はありがちでした。
 今では何もかもが便利になってパソコン操作も簡単ですが、昔はこんなトラブルからでもパソコンの論理を学べていたんです。古き良き時代ですかね。

A. 宇美浜りんさんから

 ハードディスクのドライブ名がCから始まる理由は、かつて使われていたフロッピーディスク(以下FD)の影響です。
 私はまだパソコンを使い始めて日が浅いので、人から聞いた話なのですが、かつてはFDを記憶装置として使っており、OSを入れるAディスクと、その他のデータを入れるBディスクの2枚を使用していました。そのため、現在のハードディスクはCとD、CD(DVD)−ROMやUSBメモリなどを使うとE、F、Gと増えていきます。
 もうFDのドライブなどないのになぜAとBが残っているのか? それは、大昔のデータが必要になりFDにそれが入ってた場合に、USB端子で接続可能なFDドライブを使って接続しデータを移すためだとか。それを実行するとAドライブが登場するそうです。
 昔のSF作品では未来から来た人が主人公にデータを渡すとき、未来では使われていないはずの(笑)フロッピーで渡してくれますが、これはさっきの逆で、DVD-ROMやチップに入ってたデータを主人公たちが読めるように、FDドライブをマニアから借りてFDに書き写してくれたのだと思います。
 なお年配の先生が言うには、まだ専門家しかコンピューターを使ってなかった頃はカセットテープを記憶装置に使ったこともあるので、フロッピーでさえ画期的だと驚いたとか。
 記憶装置も時代とともに進化しますが、、昔のデータを読める環境は非常用にとっておきたいですね。レコードや昔のゲームソフトもそうであってほしいと思う人も多いのではないかな。

私は、カセットテープにデータを保存した経験があります。あれには、時間がかかりました。FDが登場したときには、その速さに驚きました。

舞武さん、Mr.Mさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。