Q. ていさんからの疑問
初めて疑問を送ります。
私が小さい頃、お風呂をスポンジを使って体を洗っていました。
あるとき、スポンジの「異変」に気がつきました。スポンジの中にコリコリしたものができているのです! 指でつぶそうとしてもつぶれません。外からは中に何があるのかがわかりません。気にはなりましたが、しかたなく使い続けていました。
別のスポンジに変えても、コリコリができることがありましたから、特定のスポンジに特有のものではないと思います。
もう何十年も前の記憶です。間違っているかもしれません。もしかしたら、体を洗うスポンジに発生したのかもしれません。
他の方も経験されたことがあるのでしょうか? また、スポンジの中のコリコリの正体は何なのでしょうか? よろしくおねがいします。
★我が家では近頃、スポンジを使ってないからなぁ。
「経験があります!」だけの報告でもOKですよ!
A. 子沢山さんから
ていさんが指摘しておられる、スポンジの中のコリコリというものを自分は経験したことがありません。
ただ、スポンジの中に発生したということは、
@スポンジを構成している合成樹脂が変性して塊になった。
Aスポンジに何かが溜まり塊になった。
のどちらかだと思います。
@の場合は、ポリウレタンなどの合成樹脂の劣化変性だと思いますが、これがコリコリの塊になるということがあるのか分かりません。むしろ劣化すると、固く弾力がなくなり崩れていくというイメージで、塊になるという印象は持っていませんが。
Aの場合は、いわゆる石鹸カスの塊が考えられます。特に昔は、固形石鹸を多く使用していましたから、今の液体ソープなどより脂肪酸塩成分が多いので、石鹸カスも多かったことと思います。
固形石鹸は、主に脂肪酸のナトリウム塩、カリウム塩が主ですが、このナトリウムやカリウムが、水道水中のカルシウムなどと置き換わり、脂肪酸のカルシウム塩(場合によってはマグネシウム塩)となってしまったものです。これがスポンジの中で成長し、塊になったのではと想像します。
A. Hyaruさんから
浴用のスポンジのことでしょうか。そうであれば私も経験があります。これは、水に不溶性の石鹸カスがスポンジ内部に溜まるせいだと聞いたことがあります。
それを聞いて、試しに石鹸カスの発生しにくいボディソープに切り替えたところ、5年経つ現在でもスポンジは多少くたびれてはいるものの、「コリコリ」は発生していません。
流しの食器洗い用のスポンジには「コリコリ」ができませんが、これも合成洗剤を使うせいではないかと思います。
A. 半可通さんから
質問者のていさんにいくつか気を付けておいて欲しいことがあります。
まず、ていさんがお住まいの地域の水道水質に関して、硬度が高いのではないかと思われます。
日本でもたとえば山口県から広島・島根までの中国地方西部域はカルスト地帯で、水道水に含まれるカルシウム濃度がかなり高い地域です。
そのような水ですと石鹸の泡立ちが悪い為に、ついつい多目に石鹸を使ってしまいがちとなります。
最近は「モッチリ泡」を宣伝文句にしたボディーソープも多くのメーカーが出してますから、そういう物を一度試された方が好いかも知れません。
水の硬度が高い地域の場合、洗濯機内にも石鹸カスが溜まり易いので、そちらのメンテも心掛けた方が良いかなと思います。
石鹸カスの出難いタイプの洗剤や液体洗剤などを上手に使うと良いでしょう。
もう一つ気を付けて頂きたいのは、白癬菌対策についてです。
いわゆるインキンや水虫などの皮膚病の原因菌(正しくはカビの一種)ですが、アルカリ性で繁殖しやすく酸性には弱い性質を持ってます。
スポンジの中にコリコリが発生するような状況ですとスポンジを共同使用する家族全部に同じ感染症が見られることになります。
お風呂の水質にも関係が有りますので、スポンジを共用してなくても感染する可能性は多々ありますが、少なくとも治療も予防も家族ぐるみで取り組む必要があります。
もし何か心当たりがあれば、お近くの皮膚専門医か薬局に相談なさってみてください。
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