--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.103 (2001.04.21)

Q. 若松さんからの疑問

「ホルモン焼き」というものがありますよね。このホルモン焼きの発祥の地は大阪と聞きましたが、そうなのでしょうか?
 また、
「ほうるもん(捨てるもの)」を焼いたから「ホルモン焼き」と呼ばれているというのは、真実でしょうか。是非、教えてください。


A. レノさんから

 ホルモン=ほうるもん
ってのは本当ですよ。元々こういった内臓は食べる人がいなかったため、ほかしていました。
 ほうるもん(放る物)→ほるもん→ホルモン
となったわけです。

A. さとしさんから

「ほうるもん(捨てるもの)」が語源というのは、大阪ではよく言われている話です。
 冷静に考えると医学的な名称なので、誰かが洒落で思いついたことが勝手に普及したのでしょう、おそらく……。
 ちなみに鶴橋が焼肉・ホルモン焼きの本場です。

A. ずんずんさんから

「ホルモン」の語源ですが、京都・大阪地区の巷で言い伝えられていることをお話します。
「ホルモン=ほるもん=ほかすもの」
という御指摘は正しく、戦前、日本人があまり利用せずに捨ててしまっていたよう肉の部位を、料理として使えるように工夫したものだと伝えられています。
「ほるもん」という言葉自体が大阪弁みたいですからね。『じゃりんこチエ』の家も、そう言えばホルモン屋でした。

A. ごっちさんから

 大阪弁で「ほうる(放る)」は「捨てる」。「もん」は「物」です。
「ほうるもん」とは「捨てる物」つまり、牛を解体したあとに出る内蔵のことです。
 歴史はさかのぼりますが、食糧難の頃、それまで捨てられていた内蔵を焼いて食べたところからこの名前が付いたそうです。

A. 星田から

 この疑問をいただいて、とりあえず、頭にインプットして置いたのですが、偶然、ラジオでその話題が取り上げられていたのを聞きました。
 それによると、この「ホルモン」というのは、商標登録されているというのです。登録したのは、大阪の洋食レストランの経営者。
 関連ホームページはないかと検索しましたら、以下のようなことが分かりました。思うに、どうやら、医学用語の「ホルモン」と「放る物」のダブルミーニングではないかと推察します。

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関西じゃりン子チエ研究会
http://www.kazamidori.net/jarinko/shuhen.htm

▼ホルモン
 戦前、大阪で洋食レストラン「北極星」を営んでいた北里茂男は、毎日捨てられる臓物で料理は作れないかと画策。試行錯誤の結果、煮込み料理、グラタンなどにして調理する方法を編み出した。試験的に店に出したところ人気メニューとなり、北里は一連の臓物料理を「ホルモン」料理として1940年に商標登録した。しかし他の店でもホルモン料理を真似るようになり、現在に至っている。
「ホルモン」の語源が「放る物」に由来するというのは俗説で「食べると体内に活力を与える」ところから体内で生成される生理的物質「ホルモン」に起因している。
 ちなみに北里亡き後も「北極星」は現在も大阪で営業している。
  (96年9月17日放送、毎日放送テレビ「あまからアベニュー」による)
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小太郎さんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。