Q. トミーさんからの疑問
私は、趣味でフルートをやっています。年に一度が二度、演奏会に参加することがある程度です。
演奏会に出るときには、黒い服を着ます。他の方もそうです。有名なオーケストラでも、黒い服を着ています。なぜ、黒なのでしょう? 黒じゃないといけないのでしょうか?
タイヤが黒いのにも理由があると聞きました。きっと、オーケストラの服装にも、黒でなければならない理由があるのだと思います。ぜひ、教えてください。
★黒だと決まっているとは思えないのだけれど……。
A. ごんたさんから
タイヤの黒には意味があります、それはゴムに添加しているカーボン(炭素、いわゆる炭です)が黒だからです。カーボンを添加するのは固さの調整や熱伝導など様々な理由がありますが、今回は詳しく書くのは省略します。
ちなみにカーボンを入れずにセラミックなどを添加したタイヤには黒くない物も存在します。
さて、本題に戻ります、オーケストラの服装ですが、正装である礼服(タキシードなど)の色が黒だからです。楽団によっては黒ではないスーツを着ることもあると思いますが、主役はあくまで音楽ですから、楽団員は余り目立たない色ということで黒に落ち着くのでしょう。
ポピュラー音楽の楽団などはけっこう賑やかな色のスーツを着たり、アマチュア楽団の場合は好きな服装で演奏する事もありますが、これらは気軽さを表現するものだと想像します。
A. kztさんから
黒は、各自が別々に誂えてもオケの色調が比較的統一しやすいからだと思います。赤や青などだと、色の明度や彩度がばらばらになり、ステージの統一感が得られにくいからではないでしょうか。
ちなみに、小生も日常的に黒ばかり着ていますが、黒は汚れが目立たないし、コーヒーや紅茶などをこぼしても、まったく気になりません。白っぽい汚れは黒マジックなどで補修することも可能ですし、痛んだ箇所を縫うときにも、黒糸を使えばいいので、糸の色を選ぶのがとても簡単です。
黒はどんな色にも合うし、式典にも使えるし、とても便利ですよ。
A. moon-jelly@ピアノ調律師さんから
仕事先でよく聞かれるのが、「ピアノはどうして黒なんですか?」です。
「コンサートで一般的な燕尾服に合わせてコンサート用の大きなグランドピアノは黒く作られますが、その影響で日本では「ピアノ=黒」になっています。でも、欧米では縦型のアップライトピアノに限れば木目が主流ですよ」
と答えていますが、その前提の燕尾服の色までは考えたことがなかったので調べてみました。
燕尾服は元々夜会用の衣服で色も多彩で装飾的だったようですが、史上最高のダンディと謳われたブランメル(George
Bryan Brummell/1778‐1840)の影響で黒が流行し、やがてそれが一般的になったようです。
ツバメのしっぽ ですからね。黒に落ち着くのは必然でしょう。
|