--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.1056 (2013.08.18)

Q. 祐之さんからの疑問

 扇風機の操作パネルの位置についての疑問です。
 家には3台の扇風機があります。去年、縦型の送風ファンみたいな物を買いました。電器店では気が付かなかったのですが、作動音が、あまりにうるさいので、あまり使っていません。
 その送風ファンの操作パネルはファンのおでこ部分にあって、使いやすいのがそれを買う決め手だったのですが……。
 電器店で知ったのですが、今のほとんどの扇風機には、リモコンがついています。その扇風機のリモコンのスイッチでは、電源のオンオフと風量と首振りの操作ができます。
 でもやっぱり、本体直付けのスイッチじゃないので、ちょっと不便です。タイマーだとかの細かい操作は、足元にあるパネルでいちいちしゃがんで行います。
 昔ながらの扇風機の形で、操作部が扇風機のおでこ(頭頂部)にあるようなシンプルな物は、なぜないのでしょうか。スイッチの場所は、機械の構造上、頭頂部には作れないのでしょうか?
 それで、しゃがまなくても操作が出来るように、各社、苦肉の策で、扇風機にリモコンを付けているのでしょうか?

我が家は扇風機が5台、稼働しています。
 リモコンは全く使っていません。私は足で操作しています。


A. kztさんから

 結論からいうと可能です。そのほうが配線も短くすみ、圧倒的に合理的です。
 ちなみに我が家では、通常の扇風機が9台(全数稼働中)あるほか、ばかでかい工場扇を2台使っています。
 工場扇は、足元ではなくモーター上面にダイヤルスイッチ(off-弱-中-強)があります。電源コードもモーター部から直に出ています。工場扇にリモコンはありませんが、首振り可能です。
 いやー、工場扇はいいですよー。多少うるさいのが欠点ですが、とにかく圧倒的に風が強いので、夜間の冷気をガンガン屋内に取り入れることができるのです。パワフルな工場扇に比べると、家庭用扇風機などまるでオモチャ同然です。パワーがないくせに、ゆらぎだのリズムだのタイマーだの極微風だの、とにかく要らんもんばかり、虚飾がコテコテ付いています。
 工場扇のスイッチが上部すなわちモーターに直に付いているのは、立って使うからでしょう。それに対し、なぜ家庭用扇風機のスイッチが足元にあるのかというと、きっとたいていの人は座って使うからという「暗黙の前提」から抜け出せないためだと思います。
 あと、固定化したデザインからも逃れられないのでしょうね。

A. しげ3さんから

 扇風機の上部に操作盤がないのは、安全上の理由ではないかと思います。
 扇風機の上部は、羽が回っていて、首振りもします。停止状態からスイッチを入れるだけでしたら、上部でも問題がないかと思います。
 稼働時は、羽が回って首振りをしていると、スイッチ部分に手を伸ばした場合、羽に触れたり、首振りのタイミングでうまく押せず、突き指をする可能性が出てきます(子どもなど)。
 そういった危険性を少しでも減らすということで、上部にはスイッチがないのではないでしょうか。
 ただ、小さいサイズの安い海外製の扇風機は、上部モーターユニットの後ろにスイッチがついているものもあります。

A. アンギラスさんから

 いちばんの理由は、回転部分と操作部分が接近してると、何かの拍子に指や服の袖などを巻き込んでしまう恐れがあるからだと思います。
 髪の長い女性が扇風機の上に顔を持っていって操作してたら、髪の毛を巻き込まれる恐れもあるでしょう。

A. ごんたさんから

 回転する羽の近くに操作部を持って行くというのは危険だからでしょう。中には横着して、指ではなく足や棒のようなもので操作する人も居ますから。そういう場合に手元(足の場合は足元?)が狂って回転部に巻き込まれる可能性もあります。
 リモコンは使う人の姿勢に関係なく操作できる上に装置に近づくことを減らすことで安全に使えるという利点が、採用の理由だと思います。家電製品は、子どもからお年寄りまでいろんな人がどのような使い方をしても安全に使える
よう、配慮しなくてはなりませんからね。
 他にも、バランスの問題(余計な部品を置くことで重量バランスを崩したくない)や安全上の問題(ボタンの押し加減によって倒してしまう危険性が増える)、制作上の都合(廉価版と部品を共通にして製造コストを抑えたり、過去の製造ノウハウを活かすため、あえて斬新なレイアウトを避ける)などの理由で操作系を上部に置かないのだと思いますよ、

A. hoshiyanさんから

 一般的な扇風機の駆動系統の稼働信号は、「操作部」→「制御部」→「駆動部」の順に伝達されていると思います。
 操作部と制御部は台座の中にあり、駆動部は台座上部の羽根の後ろにあります。そして、制御部と駆動部の間には、首振りのための可動部があります。
 操作部を扇風機の頭頂部に取り付け制御部を台座に残した場合、操作部と制御部をつなぐ信号配線が可動部を経由することになるため、その配線の耐久性が問題になるでしょう (現状でも動力線は経由していますが、それよりは遥かに複雑で弱い配線が通ることになります)。
 操作部、制御部ともに頭頂部に取り付けた場合、頭頂部は常に振動する駆動部の一部であるため、特に制御部の耐震性にかなりの配慮が必要になると思われます。また、扇風機が転倒したときのことを考えると、制御部が台座にあった方が頭頂部よりはダメージは小さいでしょう。
 加えて、操作部と制御部が合わされば、それなりの重量になり、それを支えながら首を振ることになります。そうなれば、モーターのパワーや支持部品などコストも多少なりとも高くなることになります。
 付加価値の高い商品なら多少の原価のアップは許されるでしょうが、昔ながらのシンプルな扇 風機はコストパフォーマンスが商品の命だから、質問された方の希望する製品は残念なから発売されないか、発売されてもメジャーにならないと思います。

たっちゃん、昇太さんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。