--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.1057 (2013.08.25)

Q. ゆうさんからの疑問

 ブティックで働いている店員さんは、仕事中はそのお店で売られている服を着なければならない――と聞いたことがあります。
 そういうこともあるかなと思います。
 ならば、
眼鏡店で働いている店員さんは、仕事中はそのお店で扱っている眼鏡を着用されているのでしょうか?
 眼鏡屋さんで働いているからといって、眼鏡をかけるほど視力がわるいとはかぎらないと思うのですが……。

どうなんでしょうか? 度のない眼鏡もありますしね。


A. kztさんから

 ゆうさんの問題を2点に分けましょう。

  A.眼鏡店の店員は必ず眼鏡をかけているか?
  B.掛けている場合、その製品は必ずその店のものか?

 Aを提起した理由は、質問者のゆうさんが「眼鏡屋さんで働いているからといって、眼鏡をかけるほど視力がわるいとはかぎらないと思う」と、B以外のことについても言われているからです。
 基本的には、眼鏡店の経営者については、目が悪い必要は必ずしもありませんが、自分の目が悪くなければ、そもそも眼鏡店などを経営しようとは思わないでしょう。
 眼鏡を掛けているからこそ、眼鏡かけにとって真に何が必要なのか、かゆいところに手が届く需要を事前に察する経営を行うことも可能になります。したがってほぼ大半の眼鏡店経営者が眼鏡かけ、あるいは、眼鏡経験者であるはずです。
 では、眼鏡店の店員についてはどうでしょう。
 これは、永年の眼鏡かけとして断言しますが、眼鏡かけの気持ちがわからなければ、心のこもった接客は絶対に不可能です。
 店員のなかにはコンタクト転向派もいるでしょうが、眼鏡かけ、あるいは、かつて眼鏡経験者であったことは、眼鏡店店員になるための絶対必須条件だと思いますから、接客時はダテでも眼鏡を掛けているでしょう。
 さて、いよいよ本題のBにうつります。
 眼鏡店店員の掛けている眼鏡は、勤務当初は必ずしもその店のものではないが、勤務年数を経るに従って、徐々にその店の製品になっていく、というのが小生の想像です。
 というのは、眼鏡というものは消耗品であって、永遠におなじものを掛け続けることはできません。普通の人は多少の汚れや傷が付いても我慢して掛けていることが多いでしょうが、仮にも眼鏡店店員ともなると、汚れて傷の付いた眼鏡を掛けての接客などまず考えられませんから、きれいな眼鏡を掛けることが必ず営業上求められます。
 勤務している店で買えば店員割引があるでしょうし、便宜も図ってもらえるから、わざわざよその店には行かないでしょう。それに、その店の製品であれば、顧客に対しても「とても使いやすいフレームですよ」とメリットをアピールできますから、商売もしやすいでしょう。
 以上すべて想像ですが、大きく間違ってはいないはずです。

A. まいたけさんから

 15年くらい前だかに、どこかの眼鏡屋が従業員に眼鏡の着用を義務付けたとテレビで放送していたのを覚えています。やっぱり、実際に眼鏡をかけている人の方が、眼鏡を買う側としては親しみやすいですしね。
 それに、お客さんに眼鏡をかけてもらって、見た目の印象を客観的にいうのでも営業にはなりますが、やっぱり店員が自身のための眼鏡を選び、試し、購入した経験があるのとないのとでは、商品説明時にお客さんに与える納得感が違います。かけ心地、軽さ、疲れにくさ、バランスのようなきめ細かい説明は、経験からじゃないとなかなかできないですからね。
 僕は眼鏡店員ではありませんし視力も1.5ですが、かなり童顔なので、それを誤魔化すために仕事中には眼鏡をかけてます。伊達眼鏡です。でも、ちゃ〜んと眼鏡屋さんであつらってもらってますし、レンズも本物で反射防止加工もしっかり施されてます。
 実際、ファッションで伊達眼鏡を買う人は珍しくないので、眼鏡屋でも普通に取り扱っているんです。だから、店員さんの中には、伊達眼鏡の方も大勢いらっしゃるでしょうね。当然、そのお店で取り扱っている商品から選んでいるのでしょうけれど(笑)。