Q. みどりさんからの疑問
私は、シシトウが大好きです。あの辛さが好きです。
ところが、最近のシシトウは辛くないのです。私は辛いシシトウが食べたいのですが、もう作っていないのでしょうか?
じつは、こっちの方がより知りたい疑問なのですが、世の中の方々は、辛いシシトウがそんなに苦手なのでしょうか?
★「トウガラシ」の場合もそうですね。
「トウガラシ」というから辛いのを期待したのに、辛くないことが多いです。
A. こてつさんから
少し前にテレビで、辛いシシトウを食べたことがないと視聴者から投稿がありました。調べてみたら、日本では品種改良されて、辛くないのしかないそうです。
たまに突然変異か原種の辛いシシトウができるらしいのですが、辛いのは宝くじがの一等が当たるぐらいの確率ぐらいしかないそうです。
辛くない方が売れて行くうちに全部辛くなくなったようです。どうしても辛いのが食べたいなら外国産がいいと思います。
A. たっちゃんから
辛いシシトウが好きな人も多いのでしょうが、食べたら辛かったと苦情を言いに来る人も多いのです。
辛くない方が好まれるので、品種改良(悪)したり、辛くない株だけを栽培して辛い株を排除して、現在の野菜売り場に並んでいる品種になりました。
でも、ときたま辛いのに当たりますよ。
子どもの頃は辛いのが当たり前だったのでつまらなく思ってます。たまに辛いのに当たると嬉しくなります。
A. アンギラスさんから
辛いシシトウが減ってるというのは、辛いものが苦手な人が多数派になったから、市場原理で生産する量が減ってきたということでしょう。
そもそも、哺乳類は辛味成分が苦手な種類です。歯がある哺乳類がシシトウなどを食べちゃうと、種が噛み砕かれ種子の広がりに支障があります。
辛さに対して平気で、歯がなく種子を噛み砕かない鳥類に食べてもらい種子を広範囲に広めるために辛味成分を実に持つようになり、哺乳類に食べられないように進化したものと思われます。
したがって、辛味の少ないシシトウは、品種改良によって作られたものでしょう。
A. bluestarさんから
私は数年自家菜園で野菜を栽培してますが、シシトウは毎年数株植えます。収穫時はいやになるほどたくさん採れるので、無農薬有機野菜として販売してます。やはり数個に1つは辛いのにあたりますね。
一説によると、虫が運ぶ花粉の中にトウガラシの花粉が混ざり、付着したのが辛くなると聞いたことがあります。
もともとシシトウは「獅子唐辛子」の略で唐辛子の親戚。昔は辛いのもあったらしいのですが、最近は品種改良されて辛みがなくなったそうです。部分的に辛くなるのは先に述べた交配もしくは気象条件、施肥量など考えられるそうですが、はっきりとはわからないみたいです。
辛いシシトウがあったら栽培してみたいと思いますが、青唐辛子と変わらないのではないかという気もします。
A. 子沢山さんから
ご質問の趣旨とそれるかも知れませんが、トウガラシ(唐辛子)の仲間の概要から記します。
トウガラシはナス科トウガラシ属の植物の総称で、その実が辛味を有しているグループと有していないグループに分けられます。
辛味を有しているグループは、われわれが日常生活上「トウガラシ」と呼んでいる物に相当し、鷹の爪、カイエンペッパーなどが含まれ、主に香辛料として使用されます。これらの辛味成分のもとである「カプサイシン」は、その実の中心部である胎座(その周囲に種子が付いている)に多量に、果皮に少量含まれています。
一方、辛味を有していないグループは、ピーマン、パプリカ、シシトウなどが含まれ、主に野菜として食用に用いられます。ですから、シシトウはトウガラシの仲間の甘味種で、辛くないのが通常です。
ところがかつて、シシトウには辛いものが1割ほど含まれており、ロシアンルーレットに例えられていました。
これは、受精せずに実が成長してしまう「単為結果」と呼ばれる現象や、高温や乾燥などで成長に時間がかかってしまった結果ですが、最近は製品のばらつきを抑えるために品種改良が進み、このような辛いシシトウはほとんど見られなくなりました。
ですから、辛いシシトウはもともとまれであり、そのまれなシシトウすら最近は品種改良でほぼなくなったというのが実情です。
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