Q. えでぃちゃんからの疑問
先日、ペットボトル入りのお茶を見たのですが、ラベルに「濃い目」と書か
れているのです。
「形容詞に『目』が付く場合」は、普通、末尾の「い」は取れますよね。
たかめ(高目)
ぬるめ(温目)
はやめ(早目)
すくなめ(少な目) などなど。
では、なぜ「濃い」の場合は「こめ(濃目)」ではなく、「こいめ(濃い目)」なのでしょう?
「濃い」の対義語の「薄い」の場合も他と同様に「薄目」なのに……。
★「濃さ」「濃すぎる」の場合は、「い」は入れないのにね〜。不思議。
なお、「そのように言うのが普通だよ」って言われたらそれでおしまいですので、がんばって自分なりの説明に挑戦してみてください。
A. たっちゃんから
「高い目」、「低い目」等の3音以上からなる「形容詞+目」の場合、送り仮名の「い」を省略しても話し言葉として意味が連想できますが、これは本来の使い方ではないと思います。
たとえば傾向を表す「目」を取ると「たか」「ひく」となり、単語としての意味が確定できません。
「濃い」は2音なので送り仮名を省略すると、意味が確定できなくなったり意味が変わるので省略できません。
A. ごんたさんから
方言かもしれませんが、「濃い」という言葉を「こゆい」と読むことがあります。その場合、質問のように「濃目(こゆめ)」となり、「い」は外れます。
また、会話の内容で「濃い・薄い」の意味を持つ言葉を期待する場合なら、「濃〜目(こーめ)」で伝わることもあります。ちょっと反則気味ですが「い」は入りません。
他の言葉と比べれば気付いておられるとは思いますが、「濃い目」のように「い」の前にある文字の数が一文字であるということが原因なのでしょう。同じような例として、「酸い(すい=すっぱいこと)」の場合も「すめ」とは言わないでしょう。
「い」を取ると一文字になってしまう形容詞の場合、「い」を取らないのだと思います。
同じような例として、色名があります。
色を表す場合「赤・青・黄」でも通用します。しかし、これに「い」を付けると、「赤い」「青い」は通用しますが、「黄い」とは言いません。この場合は、「色」を付けて「黄色い」といいますね。
童謡「チューリップ」を思い出してください。「赤・青・黄色」と歌っています。
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