Q. とおるさんからの疑問
ズバリ、聞きたいのですが……、覆面をした選手はプロ野球には出られませんか? ダメだというルールがあるのでしょうか?
キャッチャーマスクをしたままならOKでしょうか?
★逆に、どうしてプロレスの世界では、認められているのでしょうか?
その違いが知りたいですね。
A. ごんたさんから
プロレスの覆面は正体を隠すために被るのですが、野球の場合は団体スポーツとして選手の登録がされているので、覆面を被っても誰か分かってしまいますから意味がありませんね。
駄目かどうかはルールブックを調べる必要がありますが、マスクのせいで視野が狭まったり、音が聴きづらくなるという問題点や、無線を仕込んで相手のサインを盗むなど不正の手段の隠れ蓑に使われそうなので、難しいと思います。
昔、サッカーの選手が鼻の骨折(?)後の保護として装着していたフェイスマスクのように、医療器具としてなら装着が許されるのかも知れません。
しかし、故障者をそこまでして使うほど人材が不足していないので、そのような光景を見ることがないのだと思います。
A. アンギラスさんから
ほとんどのスポーツ競技では、覆面を着けて出場することを想定してないので明文化されてはいませんが、ルール違反になると思います。
理由としては、選手個人の確認が出来ないからです。
つい最近、サッカーの試合で交代を認められた選手がピッチを出る前にユニフォームを脱ぎ、主審からイエローカード(反則行為に出される警告書)をもらいました。
理由は、主審は選手の交代などを「背番号」で管理しており、実際○番の選手が交代で退場したかどうかを確認できないためです。
野球選手が覆面で出場すれば、攻守交替のときなどに入れ替わることも可能ですよね。
それは、スポーツマンシップから外れたとんでもない行為ですから、明文化されてなくても審判の権限で違反に出来るのは当然です。
さて、それでは、なぜプロレスでは認められてるのかと言えば、プロレスは「ショー」であるからです。
元々、覆面はメキシコのプロレス「ルチャ・リブレ」にその起源があります。
ルチャ=戦い、リブレ=自由です。
メキシコはスペインの植民地であり、スペインの支配を打破し自由を獲得するための戦いという意味です。わかりやすく言えば、勧善懲悪である水戸黄門の格闘技版みたいなモノです。
悪役(=支配者)であるスペイン人、善玉(=圧迫されてるメキシコ人)を象徴するものとして、アステカ文明の影響もあり仮面(マスク)を着用しました。
あのマスクマンは悪役だ! 正義の味方の月光仮面だ! となればインパクトが大きいですよね!
日本に伝わった時点で、覆面で善悪を区別するという意味合いは薄れましたが、ルチャリブレ出身の選手はルチャリブレの伝統で覆面を使いますし、ルチャリブレに関係が無くても「カッコイイ」と真似る選手が出てきました。
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