Q. kiikomachiさんからの疑問
「作家」「画家」「建築家」などといったぐあいに、なぜ「職業」という意味で、「家」という言葉をつけるのでしょうか?
★なるほど〜、どうして「家」なんでしょうね?
「陶芸家」「書家」「音楽家」ってのもありますね。
A. しげ3さんから
私個人の考えですが、「○○家」とつくものは……、
・美術、工芸の技術やわざ等が卓越しており、名が知られている
・学問の流派で名が知られていて、
・それらのことで社会的に高い地位につくことが出来る人
ということになると思います。
学問の流派では、「○○研究家」など、「研究」がつく場合も多いのではないかと思います。
これらを踏まえると、「評論家」とかは上記に当てはまらないのでは……という気がしてきます。
「恐妻家」とかは、生き方かもしれません(笑)
A. Hoshiyanさんから
「職業」という意味で、「家」という言葉をつけるのは、家は人が居住する建物や、生活を共にする血縁関係を基礎とする小集団を表す以外に、その人が営む自営業の家業も意味するから。この場合、「家」を単独で使うことはなく、その業の後に付加される。
ここでいう「家」という家業は伝統的な特定の氏族や家系によって、世襲されて継承されている事業や職業ではなく、自分一世代で行っている利己的な職業という概念であろう。
※「利己的」としたのは事業が携わる全ての人々の利益を目的に営まれることの対比として
また自らを「○○家」と称する場合、原則その道の専門という自覚があって、他に副業がないことが多いと思われる。
A. 宇美浜りんさんから
あくまで予想ですが、作家・画家・建築家は自宅の書斎やアトリエで仕事をするので、「家で仕事する人」の意で「○○家」なのではないでしょうか。
解説文にあった陶芸家・書家もあてはまります。
音楽家は演奏をコンサートホールなどでおこないますが、作曲は自宅でおこなうでしょう。
自宅で仕事していても、直接お客さんに商品を販売したりサービスするなら「魚屋」「床屋」など「屋」になりますが、お客と向き合わず、一人もしくは助手がいても基本は内側の人間だけなら「○○家」と呼ぶのだと思います。
この定義なら小説家・マンガ家も当てはまりますが、車田正美さん(『聖闘士星矢』を描いた方)はあえて「マンガ屋」と自称したそうです。雑誌や単行本を商品と見てたのかな?
最後になりますが、「○○家」は敬称が「先生」になる職業のうち国家資格が必要ないものが多い気がします。建築家は必要でしょうけど、他は実力を証明する検定やコンテストはあっても、必須の試験や免許はなさそうです。
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