Q. Hoshiyanさんからの疑問
釣りが趣味なので、週末を待ち遠しく思います。ある日、「週末っていつのことだ?」という疑問が湧きました。
これは自分で納得できる答えを見つけました。
カレンダーが日曜日から始まっていることから、暦的には日曜日が週初、週末は土曜日。心情的には一週間働いて週末に休む土日が週末なのでしょう。
このとき、「曖昧なものだ」と妙に感心したものです。
さて、その釣りですが、昼間よりも夜の方が釣れるので、夏は特に夜釣りに行きます。それで、友人と待ち合わせをするときに「12時にあの釣り場で」と約束をすると、「昼の12時? 夜の12時?」と聞き返されました。「夜の12時だよ」と答えましたが、昼とか夜とか付けないとはっきりしなくて「これも曖昧だな」と思うと、同時に自分の中で、夜の12時も昼の12時も午前と午後に区別されていないことに気づきました。
「午前0時」は夜の12時だと思いますが、お昼の12時は「午前12時」ですか?
それとも「午後12時」ですか? はたまた「午後0時」でしょうか?
★「午前」だろうと、「午後」だろうと、どっちだってそんなこと大して影響しないよというご意見は、ご勘弁ください。ぜひ、面白がって、真剣に考えてみてください。
で、星田直彦からも合わせて疑問を。その時刻が「午前」か「午後」で、大きく何かに影響するという場面があるでしょうか?
A. こてつさんから
夜の12時が午前なら昼の12時は午後だと思います。
午前と午後の境目は12時だと思っています。
A. りょうけんさんから
1日の24時間を、12時間を2回繰り返して時刻を表す場合、夜の12時から、1日を始めます。そこから1時間経てば1時ですから、12時を「0時」と言うこともあるわけです。
そして、昼の12時の「正午」になる「前」が「午前」で、その正午から「午後」が始まります。
昼の12時、つまり「正午」は、「午後12時」であり、また「午後0時」と考えるのがよいと思います。
A. Issieさんから
おそらくほかの方のお答えにもあると思いますが、本来「昼の12時」は「午前」でも「午後」でもなく、太陽が正に「午」の方角(=南)で南中する「正に午」、すなわち「正午」です。それより前の時間が「午前」、それより後の時間が「午後」というわけですね。
でもその「正に午の刻」でも敢えて「午前」か「午後」で表さなければならない場合もあるかも知れません。
たとえば列車の時刻表は、戦時中の1942年に国鉄で24時間表示が導入されるまで、午前と午後を区別する12時間表示でした。
現在のJTB時刻表の前身にあたる時刻表では、午前を明朝体、午後をゴシック体で表していました。
そこで問題になるのが「12時」ですが、そこでは「昼の12時」が明朝体で「1200」、「夜の12時」がゴシック体で「1200」と表す約束になっています。そのまま読めば、昼が「午前12時」、夜が「午後12時」となるわけですが……。巻頭の凡例ではあくまでも、「午前零時一分(001)より正午(1200)まで」が“細数字”、「午後零時一分(001)より正子(1200)まで」が“太数字”と案内されていて、つまり、昼(正午)も夜(正子)もともに「午前」でも「午後」でもない、と結局は読み取れそうです。
だからつまりは「午前」でも「午後」もないということになるわけですが、無理にでもどちらかにしなければならないという場合に、たとえばこういう例があるよ、ということでお知らせしました。
A. たぬちゃんから
時間を12進数で考えるか24進数で考えるかの違いだと思います。
24進数であれば、「0〜23」の間で数を表すので、一般的に「夜中の12時」は「0:00」と表現し、「昼の12時」は「12:00」と表現すると思います。
一方、12進数であれば、「0〜11」の間で数を表すので、「夜中の12時」も「昼の12時」もともに「0:00」と表現すると思います。
ただ、この場合だと12時を「夜中」・「真昼」にかかわらず「0:00」と表現するので、誤解を与えないように午前・午後を明示する必要があると思います。
午前・午後の明示が面倒くさいとお考えならば、24時間表記で表現すればよろしいと思います。
★つまり、12時間制を使う場合は……
夜中の12時……午前0時
真昼の12時……午後0時
と表現すべきだということですね。
A. W.Hiroshi さんから
いわゆる「お昼の12時」を「正午」と言いますよね。「正午」の前が「午前」、「正午」の後が「午後」だと思います。
数字で見た場合、「0」は「1」の前ですから、「午後1時」のの1時間前が「午後0時」は間違いではないでしょう。
また、「12」は「11」の次ですから、「午前11時」の1時間後が「午前12時」も間違いではないと思います。
ですから、「午前12時」=「午後0時」は、どちらも間違いとは言えないと思います。
「午前11時」の1時間後が「午後12時」というのはどう考えても日本語として無理がありますよね。
国が過去に出した通達によると、「正午は午前12時」とされているらしいですが……。
私個人の考えとしては、午前12時(正午)をすこしでも過ぎたら、それは既に「正午」を過ぎた「午後」ということです。「午前12時5分」とか「午前12時半」とか言う表現は、日本語として正しくない。「午後0時5分」「午後0時半」とするべきと思っています。
つまり、「午前12時」にしても「午後12時」にしても、「12時」というのは「11時59分59秒」の1秒後の一瞬だけ。それ以降は「0時〜」というのが理にかなっていると思っています。
私は専門家では無いので、学術的にどうとかは分かりませんが、素人の個人的な意見です。
★文中の「通達」とは、明治5年11月9日に出された「太政官達(だじょうかんたっし)第337号」のことだと思われます。
★ルーモさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。
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