--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.1110 (2014.08.22)

Q. こてつさんからの疑問

 味付け海苔を食べてて思ったのですが、日本では東西でエスカレーターの立ち位置や海苔巻きの太巻きと細巻き、塩を「辛い」と言ったり「しょっぱい」と言ったり、東西できれいに習慣が分かれてるものが多いなと思いました。
 そこで疑問です。外国でもこのような例があるのでしょうか?
 外国で、東西や南北で習慣が違う例をいろいろ教えてください。

海外でこのメルマガを読んでくださっている方、ぜひ、ご一報を!


A. Hoshiyanさんから

「外国の東西や南北で習慣が違う例」は多すぎてなかなか答えられないのではないでしょうか。たとえば、イギリスは、もともと別々の国だったウェールズ、スコットランド、アイルランドをイングランドが併合したものですからウェールズ語、スコットランド語、アイルランド語というように言語も違います。言葉も違えば文化も異なることになります。
 イタリアも、統一と分裂を繰り返して異なる文化を持つ地域を束ねて成立した共和国です。だからイタリアの方言もきつく、同イタリア人同士でも年配のイタリア人が話す別の地域の言葉はまったくわからないこともあるらしいです。特に北部の人々の多くは究極の分権を求めているし、独立すら視野に入れているから南部とは違う文化を有しているということになります。
 フランスも中世までは別の国であったこの地域がパリを首都とするフランスに征服されたためということになります。パリの数百年にわたる中央集権的な姿勢にもかかわらず、南仏は現在でも相当な文化の独自性を残しているらしいです。南部ではオック語と呼ばれる言語が使われているそうです。
 アジアに目を移せば中国は漢民族と55の少数民族からなる国だから文化や風習はばらばらだし、韓国では国が分裂しかねないほどの地域対立が存在していることは有名です。これらの地域は当然異なる習慣があることは想像に難くありません。
 乱暴な言い方をすれば、日本のような一国家、一言語の国でさえ地域で習慣が異なるのですから外国は推して知るべし、ではないでしょうか。 この回答がご質問の趣旨と違うことを恐縮に思います。

A. 宇美浜りんさんから

 南北で習慣が違う例ですが、イタリアの食文化が思い当たりました。
 フィレンツェとボローニャの間の山地を境に南北に分けた場合、北部は牛を飼い、南部は羊を飼うことが多いそうです。
 調理用の油は、北部は牛乳から作るバターを、南部はオリーブオイルを使います。
 北部では牛の胴体の美味しい部位は、支配者である貴族たちが独占していました。そのため庶民の間で内臓や足・尾などを使った料理が発達したそうです。長時間煮込むなどして、美味しく食べる工夫をしました。
 南部ではゲルマン人・アラブ人など多くの敵に占領されました(なお最後に占領したのは第二次大戦の連合国です)が、占領者の文化を利用した料理が発達しました。唐辛子やトマトを使う料理は、スペインに支配されたときにスペインの植民地だった中南米から持ち込まれたそうです。
 なおイタリアも統一されたのは19世紀であり、それまでは貴族による共和国が分立する北部・中部のローマ教皇領・外国に占領された南部に分裂していました。「ひとつの国」の中での習慣の違いと言えるかは微妙ですが、紹介しました。

とても扱いにくい疑問だったようで、回答があまり寄せられていません。
 大きな話でなくてかまいません。エスカレーターの立ち位置の違いのような例をご存じでしたら、お知らせください。

A.現在、調査中です。情報ください。 [メール]