Q. アキさんからの疑問
テレビに関する疑問です。
番組の中でVTRを流すという種の番組が多くあります。VTRが流れているときにスタジオの出演者の顔がテレビの片隅に入るのが鬱陶しいのです。鬱陶しいというよりも、見ていてこっちが恥ずかしいのかもしれません。
そう感じてしまう感覚は、私の勝手なものですからどうでもよいのですが、どうしてあそこまでして出演者の顔を映す必要があるのでしょうか?
最近、特に増えてきたような気がするので、何か事情があるのかと思い質問しました。
★そういえば、私も気になることがあります。面白くないという反応をしている人の顔を見せてくれたら楽しめるのですが……。
A. 宇美浜りんさんから
VTRの片隅に出演者の顔が映るのは、出演者の反応を見たい視聴者がいるからです。私もその一人です。
なかにはただゲラゲラ笑っているだけの人もいて「あんなのいらない」と思うこともあるでしょう。しかし番組を盛り上げるのが上手い芸能人には、その反応すら「面白い」と思わせてしまう人もいるのです。自分が笑ったのと同じ場面で笑うと、その人に共感を持ちますます好きになります。
最近増えてきたといいますが、私がおぼえてる限り90年代からありました。まだお笑い芸人が今より少なく、少数精鋭というのか、反応が上手い人ばかりでした。
芸能人の数が多い今は、反応がつまらない人もいるでしょう。でもネットの情報などもそうですが、今は玉石混合のなかから面白いと思うものを見つけることを「宝探し」感覚で楽しむのが必要なのでしょう。がんばって面白い反応をする人を見つけていただきたいです。
そして、ある人にとっての「石」(反応がつまらない芸人)が、他の人にとっては「玉」(面白い芸人)であるかもしれません。私が発表した文章や作品もある閲覧者には「路傍の石」にすぎないかもしれませんが、べつの閲覧者には「他山の石」ぐらいにはなるかもしれません。そして、いつか価値のある「玉」として評価してくださる人にめぐり合いたいと思っています。
A. ごんたさんから
昔、出演料が画面に映っている時間で決められていた頃、某大物芸能人がバラエティ番組に出演した際、その番組がVTRばかり紹介する番組だった故に顔出しの機会が短く、出演料が低かったことに腹を立て、その局の番組には二度と出演しないと公言したため、番組製作者が苦肉の対策として始めたのが「ワイプ出演」の始まりて……、というのは全くのデタラメ、私の創作です(あながち間違いではないかも?)。
あのような「ワイプ画面」で出演者の顔を映して、VTRに対する反応を見せるというのは一種の演出なのでしょう。無論、VTR終わりのコメントが、ちゃんと同じVTRを見た上でのものだったことを印象付ける意味もありますが……。
昔、海外の番組を吹き替えて放送することが多かった時代、コメディドラマやワイドショー的な番組には必ず、笑い声や歓声がわざとらしく付けられていました。観客が見ているかのようにみせるのと、「ここは面白い所ですよ、ここは驚く所ですよ」といった説明をするのが目的だと思われます。
昔の技術では音声を加えるということしか出来なかったためですが、「ワイプでの出演」というのは技術が発達した今だから出来る演出なのだと思います。
最近は、ワイプ画面での発言も音声として流したり、文字テロップにして出すなどの表現も加わり、主画面(VTR)を侵食していることも多くなりました。
また、元々はVTRを見ている自然な表情を見せることが目的でしたが、出演者が撮られていることを意識して過剰な表現を始めたことで視聴者から鬱陶しいと思われるようになったのでしょう。
A. tonbeeさんから
「スタジオの出演者もあなたが見ているこのビデオを今見ているのですよ」ということを伝えたいのではないでしょうか。
以前はビデオ映像の合間にスタジオの出演者の映像(ビデオを見て笑ってるところとか、ビックリしてるところとか)をカットインさせる場合が多かったですね。
あれだと、視聴者はビデオを完全には見られないし、スタジオの出演者の方も自分の顔が映っているモニター(多分スタジオのモニターはその時点でビデオの映像から本人の映像に切り替わってる)を見ながら同じ表情を続けるのは不自然なので今のように出演者の反応は小画面で映すようにしたのではないかと想像します。
小画面になってからでも、そこに映った出演者はそれなりの演技をしますので、その不自然さがなんとも鬱陶しいのですよね。
小画面でスタジオの出演者の反応を見せてくれること自体はよいと思うのですが、カメラを意識してることがみえみえの反応はやめてもらいたいですね。
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