--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.1132 (2015.02.06)

Q. mikanさんからの疑問

 ラジオを聞くのが好きです。特にFM放送をよく聞いています。
 いつも思うのですが、ラジオでは放送局の名前をよくコールしています。テレビと違って「言わなきゃわからない」ですから、コールの回数が多いのは理解できるのですが、
FM放送とAM放送とを比べると、圧倒的にFM放送のほうが自局の名前をコールする回数が多いと思うのです。
 AM放送と何が異なるというのでしょう?
 よく分かりません。どなたか長年の疑問を解決してください。

言われてみれば、FM放送ではよくコールされてますね〜。
  なぜなのでしょうね?


A. hoshiyanさんから

 日本のFM局が自局名や呼び出し符合を連呼するのはアメリカのラジオ放送に登場するDJのテンポ感溢れるスタイリッシュなオンエアスタイルを真似たからだろうと思う。
 流暢な英語で曲名や歌手を紹介をするスタイルは、80年代中頃から都市部のFM局が取り入れ、オシャな雰囲気を好む若い世代に支持されるようになった。
 何を話すかより、雰囲気をこわさず、カッコよく番組を進行するなかに自局名や呼び出し符合を連呼する手法もあり、これもアメリカから導入されたものだろう。
 もうひとつの理由として、FM局の搬送波が広範囲に到達しないためスポンサーが少ないことも関係しているかもしれない。
FM局搬送波は直接波と大地反射波により伝搬するが、ほぼ見通し範囲内の数十km〜百km程度である。AM局は全国に47社しかないが、FM局は288社もある。規模の大きな企業がCMを打つとしたなら聴者の多いAM局を選択するのではないだろうか。
 もちろん放送地域が限定されて料金が安価なFM局でCMを出す企業もあるだろうが、やはり絶対数は少ないと思われる。FM局の自局名や呼び出し符合の連呼はスポンサーへのアピールとも思える。また、それが番組の雰囲気にマッチしているように私には感じる。

A. ごんたさんから

 AM放送ではテレビのようにキー局が番組を作成し、提携する地方のラジオ局が中継するスタイルがありました、オールナイトニッポンなどはそのような方式で全国で聞けたと記憶しております。こういった番組は自局のコールが番組内ではなくCM枠で行われていました。
 FM放送が狭い範囲で独自の放送を行うため、自局作成の番組であることをアピールできるのに対し、中継局的な役割を持つ地方AM局は独自番組の量が
少ないため、それが出来ない。
 AMでのコール回数が少ないと感じるのはそんな事情もあるのではと思います。

実は、私、先日、半蔵門のTOKYO FM に行く機会がありました。そこで、そのときご担当いただいた方に、この疑問を尋ねてみました。その方は、コールの回数はFMもAMも同じくらいだという感覚を持たれていました。また、FMはAMに比べて聞いている人が少ないので、局名をアピールする必要があるのではと言っておられました。