--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.1134 (2015.02.20)

Q. ブルーベリーさんからの疑問

 関西に住んでいます。最近では、「○○まん」というのは、いろんな種類がありすぎて、「それって違うだろ!」って思うのです。私にとっての「○○まん」は、豚まんとあんまんだけです。
 ところが、
関東には「肉まん」があります。名前が異なるのは、中身が異なるからでしょうか? それとも、呼び方が違うだけで、具材は似たようなものなのでしょうか?
 じつは、私はあんまんの方が好きなので、あまり豚まんを食べたことがないのです。目をつぶって食べたら、豚まんと肉まんは判別できるのでしょうか?

呼び方がちがうだけと思っていました。具材はどうなんでしょうか?


A. mymtskdさんから

 同じものだと思います。
 もし中身が違う場合は、それは呼び方のせいではなくて、お店や料理人の違いでしょう。
 肉まんには餃子やシウマイと同じく豚肉が使われていますが、関西では「肉」といえば牛肉を指すことが多いので、とくに関西方面では区別するためにあえて「ぶた」というようになったと聞いています。

A. kztさんから

 関西圏以外では、牛肉・豚肉・鶏肉というように、肉という文字の前に、肉の種類を示すことばが必ず冠されます。そうしないと、その肉がいったい何の肉であるかがわからないからです。つまり全ての肉は並列で、牛肉・豚肉・鶏肉は各者対等の地位にあります。
 しかし大阪を中心とする関西圏ではまったく違っており、誰も「牛肉」などとは言いません。「肉」ただそれだけで必ず牛肉のことを示すからです。
 豚肉は「豚肉」とはいわず「ぶた」であり、鶏肉も「鶏肉」とは言わず「かしわ」といいます。肉の名に値するのは牛肉しかなく、牛肉だけが飛び抜けて珍重されているのです。大阪で「肉を食おうや」と言えば、それは何の説明がなくても「牛肉」のこと以外にありえないのです。
 こうした文化圏では、肉まんという呼称は、中身が牛肉かとの誤解を招きかねません。したがって、関西圏で豚肉まんじゅうのことを豚まんというのは、あまりにも当たり前のことと言えましょう。関西人が上京して、肉まんを売っているのを見たら、「何や、牛肉が入っとるんか」と誤解することになるでしょう。

つまり、関東での「肉まん」は関西で「豚まん」と呼ばれている、呼称が異なるだけ――ということですね。