Q. こてつさんからの疑問
テレビアニメのオープニング曲は明るくて陽気な歌が多くて、エンディング曲は暗めで切なくなったりスローテンポの歌が多い気がします。
何でエンディング曲は明るくて陽気な歌が少ないんですか?
★そうですよね。エンディングの曲だって、明るくてもよいはずです。
A. 宇美浜りんさんから
現在(2015年
6月)に放送中のでは「アイカツ!」のエンディング(以下ED)『チュチュ・バレリーナ』があてはまります。
これは「昼間がんばったのだから夜はゆっくり休んで。そして明日またがんばろう」という感じの歌です。主人公たちが一日の活躍を終えたあとの夜の時間を表現していると考えるとピッタリですし放送時間が学生が部活を終える時間およびサラリーマンが定時で仕事を終えて帰宅する時間なのでいいタイミングです。
2001年の『エンジェリックレイヤー』では、主人公が未経験の世界でがんばるため「今日はなんとか切り抜けたけど次も上手くいくとは限らない。どんな試練が待っているのか」という漠然とした不安を表す感じの歌がED、暗くなります。昔のタイムボカンシリーズでは主人公に負けた敵役たちのテーマがEDでしたから当然暗いです。
しかしプリキュアのEDは明るいのが多く、ちびまる子ちゃんの最初のED『おどるポンポコリン』も明るい歌でした。そこで逆の発想で「EDの歌は暗い歌もけっこうあるのに、なぜオープニング(以下OP)は明るい歌ばかりなのか」と考えてみましょう。
OPは物語の始まりですからとても大切です。もし暗い歌がOPだったらテレビを消してしまう人もいるかもしれません。アニメは子ども向けで明るいものだと思ってる人もいますし。
しかし作品の雰囲気などの関係で暗い歌やしっとりしたバラードも必要になることも。それは必然的にEDに回されます。とくにタイアップの一般の歌手の歌はバラードもあるでしょう。
そして、OPは作品の世界に入っていく歌なのに対し、EDは物語が終わった余韻にひたる時間、もしくは物語の世界からフェードアウトして無理なく現実の世界に移動する時間。OPが夜明けならEDは夕暮れです。きれいな夕焼けなら明るい歌もいいけど、だんだん空が暗くなるならスローな歌でもいいでしょう。
最後になりますが、アニメのEDで月曜日の夕方の放送なのに「休日は楽しく過ごそう」という感じの歌がありました。週の後半ならともかく月曜日では(月曜が休みの図書館や博物館も含めて)「そういうのは休みの前日か休日の朝にしてよ」と言いたくなってしまうでしょう。やはりEDの歌を選ぶのって大変ですね。
A. moon-jellyさんから
これはオープニングの曲との対比だと思います。
オープニング曲の多くは明るい曲想が多いので、エンディング曲はしっとりした音楽を選曲するのでしょう。
通常オープニング曲とエンディング曲はセットで販売されるので、メリハリが付きますよね。
暗い曲で始まって明るい曲で終わるより、逆の方がオープニング/エンディングらしいですよね。
A. Sweetさんから
OPがスローでしっとりした曲調で、EDの方が明るく元気の良い曲調のアニメということで、
『エルフェンリート』
『アルジェントソーマ』
を挙げておきます。
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