Q. Okinawa takaさんからの疑問
野球の打率などで、「何割何分何厘」って聞きますが、あれって分かりづらくないですか? 普通に、「打率何パーセント」って表示したらいいと思うけど……。
これって、私だけの疑問?
★そんなふうに思っている人がいるとは、あまり考えたことがありませんでした。
主観的な立場でも、客観的な立場でもOKです。
A. こうたさんから
私は高校卒業後も草野球をやっています。打率は、やはり、「何割何分何厘」ですね。使いやすいとかどうかと言うよりも、パーセントで表すなんて発想を
持ったことがありませんでした。「何割何分何厘」で表していて、不便はありません。わかりやすいです。ただし、パーセントで表しても不便はないと思います。
不便があるとすれば何だろうなと考えてみました。
選手は打率を競うことがあるのですが、わずかの差の場合、「厘差」ということが起こります。つまり、0.001の位での差です。「0.1%差」というよりも「1厘差」って言う方が「素早く」言えますし、かっこいいと思います。「かっこいい」というのは、主観でしかありませんが……。
野球関係者が不便を感じていないのですから、大きな外圧でもかからないかぎり、内部から変更しようなんてことは起こらないと思います。
A. ミオパパさんから
明治の初期にアメリカから「ベースボール」が日本に入ってきて、「野球」になりました。野球は日本人の心を捉え、広まりました。そして、長い時間を経て伝統が生まれました。
その伝統の内側にいる者は、おそらく無意識でしょうが、多少不便であってもその世界の独自の言い回しや、独特の言葉使いを好む傾向があるように思えます。
こうした排他的にも思える嗜好は著しく不都合でないかぎり、合理的な様式の形成を阻害することがあるのだと思います。
したがって、打率を%で表すことは、合理的であるように思えますが、伝統の内側にいる成員の共感を呼び起こすであろう伝統的な表現方法「何割何分何厘」は、この先も数十年の単位で変わらないように思えます。
※「伝統の内側いる構成員」は広義の意味で、プレーヤーだけでなくファンや観戦者も含みます。
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