--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.1225 (2017.03.31)

Q. シフォンさんからの疑問

 ほんとにほんとに素朴な疑問なのですが……、よろしくおねがいします。
 銀行の窓口でお金を下ろすときに、書類に必要事項を書き込んで、ハンコを押しますよね。
あのハンコって、銀行の職員さんは、それが正しいハンコであるかどうか、いちいちちゃんとチェックしているのでしょうか?
 もし、チェックしているのだったら、大変な作業だろうなと思って気になっていたのです。

「ちゃんと」にもいろいろ段階があるかもしれませんね。


A. やまおさんから

 いちいちちゃんとチェックしています。
 大変な作業ですが、出金ですから手抜きはできません。
 実際には機械でチェックしていますので、よく似たハンコで銀行の職員を騙すことはできません。

A. ごまさばさんから

 25年ほど前、銀行員に聞いたことがあります。
 結論から言いますと、その行員さんは、「確認している」と言ってました。
 確認の方法も教えてくれました。印影にわずかな「欠け」があってもすぐに分かる方法でした。

A. Hoshiyanさんから

 印鑑照合作業は、専用の印鑑照会機に表示させた顧客届出印と書類の印鑑を目視で照合する方法や、窓口で受け付けた印鑑を機械で読み込んで顧客届出印と一致するか自動判識別する方法がある。
 たとえば、目視でしっかり照合する場合は、一般的に既に登録されている印影の上に、窓口で受け付けた印影を重ね、パタパタさせて残像が一致しているかを確認する。また印鑑の外側の輪郭に文字の線が接続している部分や文字の線の交わる部分の位置を比べるなどするが、銀行それぞれで独自の技術があるかも知れない。
 私が知っているかぎり、機械で識別する場合は印影を指紋の照合の原理を応用して照合する。スキャナーで印影を読み込ませて、印鑑の文字の線の行き止まっている部分、線が交わっている部分、線の三方向からの集まっている部分などを利用して数値化し、比較処理する。
 しかし、自動識別装置はかなり正確とはいえ100%ではなく、本物を違うと判断する本物拒否率や、贋物を本物として判断してしまう贋物受入率もわずかながら残る(メーカーは100万分の1もない断言するが、自販機で本物のお札を突き返されることよくありますよねえ)。
 印鑑照合作業そのものを省略することはないと思う。実際に捺印した印影に欠落部があると、押し直しを要求されますから印鑑照合作業そのものは行っていると断言できます。
 しかし、いちいちちゃんとチェックしているのかということについては、きっとチェック作業にも段階があって、全部を機械にかけて自動識別することや、複数の職員で照合するようなことはやっていないと思う。
 なぜなら私はわけあって、キャッシュカードとは別に手書きの伝票で送金したり、引き出しを行っているのだが、間違った印鑑で1年くらいこの手続きを続けていた。そして、銀行の担当者が代わったときに、印鑑が違うと指摘を受けた。
 つまり、銀行の窓口でいつもの人が、いつもくらいの金額を引き出して、いつものところに送金しているような場合は目視で「印鑑もいつもと同じ」という程度のチェックなのではなかろうか。
 それが、いつもの人じゃなかったり、大きな金額だったり、初めての取り引き、あるいは住宅ローンなど契約の場合は、それこそちゃんと照合するはずだと思われる。
 しかし近年、りそな銀行、三井住友銀行、イオン銀行などが相次いで、個人向け口座開設手続きの際の印鑑廃止を検討するなど、金融業界は印鑑廃止の方向にシフトしているようだ。