--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.1227 (2017.04.14)

Q. もっち〜さんからの疑問

 昔のことですが、小学校のとき、友達から「あぶり書き」の年賀状を送られてきたことがあります。本当に何も書いてないように見えたのですが、ストーブであぶると文字が浮かび上がってきました。何にて書いてあったのかは忘れました。
 実は、いまだに不思議です。
「あぶり書き」って、どういう仕組みになっているのですか? 「あぶり書き」が可能な液体と不可能な液体の違いって何ですか?

これは、私も是非知りたいです!


A. ごんたさんから

 一般的には「あぶり出し」と呼ばれていますが、地方によっては「あぶり書き」のような呼び方があるのでしょうか?
 ミカンの果汁で書くのがポピュラーですが、これは果汁に含まれた弱い酸が紙の繊維を変質させ、水分を少ない状態にすることで、他の部分より熱に弱くなり、燃えやすい、つまり焦げやすくなって書いたものが炙り出されると言われています。
 私は他の要因として熱に弱い物質が紙より先に焦げて変色することも、炙り出しのしくみの一部ではないかと考えております。
 それならば、炭素などは燃えやすいので、それらを含む物質、たとえば砂糖や酒など糖類などを含むものならミカン汁の代用として使えるのではないかと思うのですが、実際に試したことはないいので自信はありません(笑)。
 余談になりますが、炙り出しではなく、水に漬けると書いたものが浮かび上がるもの(どう呼ぶのか知らない)がありますが、これには石鹸水を使用します。石鹸の付着した部分は他の部分に比べて水分が早く浸透するので色が変わるというしくみを利用したものです。