一般的には「あぶり出し」と呼ばれていますが、地方によっては「あぶり書き」のような呼び方があるのでしょうか?
ミカンの果汁で書くのがポピュラーですが、これは果汁に含まれた弱い酸が紙の繊維を変質させ、水分を少ない状態にすることで、他の部分より熱に弱くなり、燃えやすい、つまり焦げやすくなって書いたものが炙り出されると言われています。
私は他の要因として熱に弱い物質が紙より先に焦げて変色することも、炙り出しのしくみの一部ではないかと考えております。
それならば、炭素などは燃えやすいので、それらを含む物質、たとえば砂糖や酒など糖類などを含むものならミカン汁の代用として使えるのではないかと思うのですが、実際に試したことはないいので自信はありません(笑)。
余談になりますが、炙り出しではなく、水に漬けると書いたものが浮かび上がるもの(どう呼ぶのか知らない)がありますが、これには石鹸水を使用します。石鹸の付着した部分は他の部分に比べて水分が早く浸透するので色が変わるというしくみを利用したものです。