Q. ゆうぞうさんからの疑問
たまに、日本の古典芸能をテレビで見かけることがありますが、そのたびに不思議に思うことがあります。
ステージ上での演奏、台詞は、劇場の後ろの方の人に聞こえていたのでしょうか?
今ならマイクを通して、スピーカーから音を流すことができますが、当時そんなことができるはずもありません。大きな音や声を出すにしても限度があります。謎です。
★海外にも大きな劇場はあります。聞こえてたのかな?
A. 宇美浜りんさんから
演劇をする人は、後ろの人にも聞こえるように発声練習をしているようです。
私は小学校の頃から演劇部などの劇を興味深く見ていましたが、演じてるのは子どもなのに、設備が充実していない体育館の後ろのほうにいても、よく聞こえました。
演劇部は部活としては文化系に属しますが、腹式呼吸のため腹筋を鍛えたり、運動部のような鍛錬もします。それが「よく聞こえる声」を生み出すのでしょう。
古典芸能がまだ古典ではなく、当時の人々にとって現代的だったころも「マイクなどを使えない」などの条件は同じだったでしょう。同じように鍛錬していたのではないかと思います。
大きな劇場では声が届かないのでは、については、大きな劇場の場合は声のはね返りなどを計算して、後ろの席の人にも声が届くように設計したでしょう。まだ娯楽が少なかった頃は演劇や芝居は重要な娯楽であり、ストレス解消にもなる(反乱を防止できる)ことから政治家や金持ちも費用を惜しまず立派な物を作ったのだと思います。
A. moon-jellyさんから
今から30年以上前、上野の東京文化会館の大ホール(定員2300名)に「ナルシソ・イエペス」のソロギターコンサートを聴きに行きました。クラシックギターのコンサートですからマイクやスピーカーは使っていません
当時ピアノ調律師の勉強をしていたので、敢えていちばん安い最上階5階席を選び、最悪の席での観客の立場を体験する試みが半分だったんですが、ちゃんと聞こえていたので驚いた記憶があります。
今でも舞台俳優は声が通る訓練をしていると聞きます。静寂の中では大丈夫なんじゃないでしょうか。
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