Q. つるかめさんからの疑問
ウルトラマンの故郷は、M78星雲、光の国。
それって地球からとても遠いだと思うのですが、ウルトラマンはどうしてそんな遠くから地球にやってきて、地球の平和のために怪獣たちと戦ってくれていたのですか?
たった3分間しか戦えない悪条件なのに……。しかも、たった一人で。
これって、普通、左遷ですよね?
★その後も何人も来ているところを見ると、期間を決めて派遣されているのかもしれません。
A. 少伯さんから
ウルトラマンの第1回放送を見れば分かるかと思います。Wikipedia
を読めば初回のあらすじも書かれていますので、合点がいくのではないでしょうか。
ざっくり書くと、宇宙警備隊のウルトラマンが護送中で終身刑の宇宙怪獣ベムラーに逃げられ、追いかけているとき科学特別捜査隊のハヤタ隊員を死なせてしまう。責任を感じたウルトラマンは、自分とハヤタ隊員が一心同体になることにより自分の命をハヤタに与えることになる。その結果ウルトラマンは地球にとどまり地球人に協力していくことになる。
A. W.Hiroshiさんから
ココでは、「地球人が考えたドラマだから」と言うのはなしなんでしょうね。
ネットでいろいろ調べてみると、実際の[M78]は地球から1600光年もの距離にあるらしいです(物語の設定上は300万光年)。
元々のウルトラマンの企画では[M87]だったのが、誤植で[M78]なってしまったという説もありますが、こちらは地球から6000万光年も離れています。たとえウルトラマンが光速で移動出来る能力があったとしても、簡単にM78からやってくることは不可能でしょう
テレポーテーション能力もあるということですが、著しく体力を消耗し、寿命も縮めるということになっていますから、[ウルトラ星人のふるさとはM78]であっても、実際には、家族や仲間たちと地球からそう遠くないところに移住しているか、長期間滞在できる宇宙船に滞在していると考えるのが妥当かと。必然的に、近くには地球以外には文明の発達した星はないので、地球のために出動することが多いのかと。
物語の設定上は、ウルトラマンは宇宙警備隊員として、護送中に逃亡した宇宙怪獣を追跡して地球を訪れていた際、誤って事故により科学特捜隊のハヤタ隊員を死なせてしまったことに責任を感じ、地球の平和を守るために戦うことを決意すると言うことになっていますね。
A. 宇美浜りんさんから
まず、理由が明確なウルトラマンもいます。最初のウルトラマン(初代マン)は逃げた怪獣を追っているうちに地球に来て、事故でハヤタを死なせた(最終回で生き返る)おわびに地球を守りました。次のウルトラセブンは宇宙の地図を作るための観測に来て、ある地球人の勇気に感動し、彼をモデルにして変身し宇宙人から地球を守りました。
しかし、そのあとの何人ものウルトラ戦士たちについては、疑問に思うのも無理はありません。
2006年の『ウルトラマンメビウス』第1話で、主人公のメビウスがウルトラの父から派遣を命じられる場面がありました。ルーキーだったメビウスが怪獣との実戦経験を積むだけでなく、地球の人間と交流することで精神的にも成長し、かけがえのないものをつかむだろうと。実際に71年の『帰ってきたウルトラマン』以降は地球の人々と触れ合う場面も多く、それによりウルトラマンも成長している気がします。
ということは、ウルトラの星にとって地球は「新人を研修させる場所」として最適なのではないでしょうか。もちろん研修先として推薦したのは初代マンとセブンだと思われます。
ウルトラの星は人工物ばかりで(いかにも高度経済成長期の人々が思い描いた理想郷という感じ)、自然が多い地球を美しいと感じています。そこに着任するのは左遷どころか栄転だと感じると思います。3分しか戦えないのは不利ではなく、他の星ではもっと短いのかもしれませんし、「たった一人で」来るのは、宇宙は広く守るべき場所も多く、各部署に1人しか派遣できないのではないかと。
ウルトラの星が光エネルギーにあふれた人工的な環境になる前は、地球のように森や海などもあり、彼らも地球人と似た姿だったといいます。ウルトラマンが地球を見るときの気持ちは、子どもの頃は自然があったのに今は都市化した街に昔から住んでる人が、自然の多い地域に行って子どもの頃の楽しかった日々を思い出すような、そんな感じなのかもしれません。
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