--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.1250 (2017.11.24)

Q. けんPさんからの疑問

 トイレの話で恐縮なのですが……。
 飛行機が飛んでいる間に、機内のトイレを利用する人がたくさんいると思います。それらはいったんタンクに貯められて、海上を飛行しているときに捨ててしまうのだ――と(噂で)聞いたことがあります。
 私はまさかそんなことはしないだろうとは思うのですが、
い実際のところはどのように処理されているのでしょうか?

新幹線のトイレの場合だと、どうしているのかも気になります。


A. ごんたさんから

 昔は飛行機も列車も運行中に捨ててしまっていました。特に列車などはトイレから地面が見えたりする頃もありましたw。
 昔、私の家の近くに新幹線の高架と道路の間が背丈ほどの道(背の高い人は屈んで歩く、自転車での通行は不可)があって、新幹線の通過時にわざわざ下を通って迫力を楽しんでいました。ときには通過と共に水しぶきが降りかかることがあったのですが、後になってその飛沫の正体を知ってゲエ〜ッとなったことがあります。
 話を戻しますが、汚物をまき散らすのは環境衛生上良くないということで、タンクに貯めておいて、回収する方式になりました。整備を行う際に回収するのは飛行機も列車も同じです。

A. うにうにさんから

 まず、飛行機からの排泄物を空中に散布していたのは大昔の話です。
 今はすべて、タンクにためておいて、着陸したらバキュームカーがやってきて抜き取ります。
 詳しくは、たとえばこちら。

(1)
https://www.jal.co.jp/entertainment/knowledge/agora05.html
(2)
https://www.youtube.com/watch?v=5rJvXXYBSSk

 (1)に載っている日本航空の一等航空整備士が書かれた文章や、(2) の「What Airplane Toilets Do With Your Waste」に掲載された動画(機内のトイレの仕組みや、抜き取る作業のようすなど)をご覧になれば分かるかと思います。
 ちなみに、この動画を作成したスミソニアンチャンネルは、教養番組を中心に作成しているケーブルテレビ会社で、その名の通りスミソニアン博物館の系列です。
 鉄道は、線区によっては1990年頃まで垂れ流し式の車両があったのは事実ですが、新幹線は1964年の開業当時から全車両、タンクにためて車両基地で抜き取る方式でした。