Q. やまおさんからの疑問
「食パン」は、なぜ「食パン」と呼ぶのでしょう?
パンは食べるものです。食べないパンなんてありません。なぜ、わざわざ「食パン」と言うのでしょうか。わけが分かりません。
「あんパン」や「ジャムパン」のように、「○○パン」と名前を付けるべきだと思うのですが……。
★こういうのは、案外奥深い理由があるかもしれません。
A. 高本さんから
アンパンやジャムパンのように中に入るものがあったり、ロールパンのように形が独特ならその名称を付与しますが、食パンには中身も形にも特徴はありませんから呼び方に苦心したのじゃないかと思います。
私の想像では、御飯に代わる主食用のパンということで「主食(食事)用パン」の呼び名が短くなって食パンとなったのではないかと思います。
アンパンやジャムパンは食事で食べる人もいますが、あくまでも副食(おやつ、すなわち菓子)パンとしてできたんじゃないか? 食パンに対するグループに属するものじゃないかと思います。
A. 小山さんから
パンは、西洋の画家たちが「消しゴム」として使用することがありました。消しゴム用のパンは、食べられませんでした。
その際、「消しゴム用」と区別するために、頭に「食用」とつけて販売したのが始まりです。
その後、「食用パン」の「用」がなくなり「食パン」と呼ばれるようになりました。確かそうだったと記憶してます。
A. 大森さんから
面白い疑問ですね。
おっしゃるとおり、パンは食べるものです。消しゴムとして使う「消しパン」もありますが、それだって元は食べるために作られたパンダと思います。ということは、「食パン」の「食」は、「食用」の「食」ではないのだと推測できます。
そういえば、「菓子パン」という呼ばれるジャンルがあります。「食パン」と比較するべきは「菓子パン」ではないでしょうか? つまり、「食パン」とは、「主食用のパン」だと思います。
「主食パン」だとすれば、『アルプスの少女ハイジ』で出てくる白パンや黒パンのようなコッペパンだって主食用です。日本の文化の中で、朝の主食として現在のような角形パンが普及したことから、この形が「食パン」と固定されたのではないでしょうか?
A. 太郎華爺さんから
「食パン」は、「パン食」家庭が増え始めて、その需要の応じるようにパン屋さんが「主食用のパン」を「食パン」と称して販売を始めたのが始まりだと思います。
「主食用のパン」を「食パン」というのなら、コッペパンだって「食パン」と呼ばれる「資格」があると思うのですが、そう呼ばれていないのは、ポップアップトースターの普及があると思います。ポップアップトースターで焼いて食べる朝食が、いちばん簡単で定着し普及したのだと思います。
★みかしょーさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。
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