--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.1264 (2018.05.11)

Q. けいたさんからの疑問

「関西」って、どこらあたりを指しているのでしょうか?
 私は、大阪府に住んでいます。「関西人」だと思います。しかし、「大阪」よりも「関西」のほうがエリアが広いと自分では思っています。
 みなさんは、どこらあたりを「関西」だと呼んでいるのでしょうか?
 広島県は「関西」ですか?
 九州は「関西」ですか?
 学術的にどうのこうのというよりも、みなさんがどのように考えているのかを知りたいと思ってます。特に、関東の人は、「関西」をどこだと思ってしゃべっているのでしょう?

「狭い関西」と「広い関西」があるかも……。


A. ヨウイさんから

「関西」は関ヶ原より西だから関西だと聞いたことがあります。
 では、関ヶ原より東が「関東」になるのかといわれると困りますが……。

A. 文夫さんから

 私は「関西」を「近畿」と同じエリアだと思って使っています。
 歴史的には、「近畿 < 関西」のような気がしています。

A. 宇美浜りんさんから

 私は、千葉県に住む「関東人」です。
「関西」を使うときは「近畿地方」とほぼ同一です。さまざまな業種によって三重県や福井県を含むか否かがまちまちですが、私の場合は「三重県を含み福井県は含まない」ものです。兵庫県も含みます。
 ご質問にあった広島県は「西日本」には含みますが、「関西」には含めない前提で会話をしています。九州は「九州」と呼びますが、広い意味での「西日本」に含めることもあります。
 以前は、かなり広い領域(石川県から山口県までの本州、人によっては九州まで)を「関西」と呼ぶ知人もいましたが、今はJR各社の領域にしたがって「西日本」「四国」「九州」と呼び、「関西」は近畿地方をさして呼ぶ人が多くなった気がします。

なるほど……。
 ということは「近畿」と呼ぶことが減っているかもしれませんね。

A. ミオパパさんから

 私にとって関西とは、関西文化を持った人が住む地域ということになります。
 文化の代表は言語だと思います。なぜなら文化を生む思考も言語を使用するからです。
 現在、私は関東在住ですが、東海地方の出身です。そこに住んでいたとき、あることに気がつきました。三重県の東部の人と西部の人では、話し方というか、訛りが違うのです。東部の人は愛知県の人たちと似た発音をするのに対し、西部の人たちが話す言葉が私には「関西弁」に聴こえるのです。
 そこで、その違いを調べると、鈴鹿山脈を境にしていることが分かりました。つまり、言語を含めた文化を隔てるものは、地形だということに気が付きました。
 ならば、関西の東限は鈴鹿山脈で、南限は瀬戸内海から大阪湾を経て太平洋に抜ける海で間違いないと思います。
 西限は関西弁から「じゃけんのぉ」みたいな広島弁に聴こえる言葉に変わる兵庫県と岡山県の県境にある船坂峠だと思います。
 北限は関西弁から東北の言葉に似て聴こえる山陰弁に変わる兵庫県と鳥取県の間にある戸倉峠だと考えています。
 つまり私にとって関西とは、鈴鹿山脈、瀬戸内海から大阪湾を経て太平洋に抜ける海、船坂峠、戸倉峠に囲まれた内側ということになります。
 それらしい感じがするかも知れませんが、学術的に立証されているわけではなく、私の耳にそう聴こえるからという話です(笑)。

「文化を隔てるものは地形」……、なるほどと思いました!