--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.1266 (2018.05.25)

Q. しゅうちゃんからの疑問

 私の疑問に、どなたか答えてください。
 私の永年の疑問は、
(寝ている間に)夢で見た内容は、どうしてすぐに忘れてしまうのか?――です。
 本当に、すぐに忘れてしまいます。不思議でなりません。そういう人は私だけではないようです。
 もしかしたら、「覚えている」という人でも、すでに大部分を忘れていて、覚えているのは、夢の一部なのかもしれません。

人生そのものが夢だからです――なんて答えはなしです。


A. Hoshiyanさんから

 先日、朝の情報番組で興味深いことを放送していました。
 それは、蚊に刺されそうになり、その人がパチンと手で潰そうとします。外してしまった場合、その蚊は殺されそうになったことを記憶し、その人の体臭と関連づけてその人に近寄らなくなるというのです。
 大変面白いエピソードです。これは、記憶の本質を端的に表していると思います。そもそも記憶は何のためにあるのか、という問いに、明快に答えています。根源的には、記憶は生命維持のためにあるということです。
 原始の人類にとって、どこに敵がいて、どこに果実があり、仲間がいるかという記憶は生死に直接かかわることだったでしょう。
 現代においても赤信号で、交差点に進入すれば命にかかわるという記憶は、極めて重要なので忘れることはありません。
 翻って、夢は睡眠中に行われる記憶の整理に伴うノイズだといわれます。脳にしたら無視したところで命にかかわらないノイズなどにエネルギーを割いていられないというところでしょうか。
 これが、夢を覚えていられない理由だと思います。