Q. ケイコリンさんからの疑問
初めて、質問します。いつも楽しみに読んでいます。
シャンプーというのは、簡単にいえば「石けん」だと思うのです。だから、シャンプーがなかったら、石けんで髪を洗えばいい。
では、リンスというのは、簡単にいえば何なのでしょう? リンスが切れているときに、何か代用できる物はありますか?
★若い頃はリンスなんて使ったなかったのだけれど、最近ではリンスをしないと髪がパサパサで困ります。
A. ミオパパさんから
髪を洗うためのシャンプーが石鹸で代用できるという前提であれば、リンスは「中和剤」といえます。そして、クエン酸や酢を希釈した液体などの酸性水溶液で代用することが可能です。
1950年代にシャンプーが一般化するのですが、当時のシャンプーは製造技術が未熟で、成分が石鹸に近いものでした。
ご存知のように、石鹸は油脂に水酸化ナトリウムや水酸化カリュウムなどを加えて作りますので、弱アルカリ性です。人の肌の汚れは酸性ですからアルカリ性の方がしっかり落ちることになり、都合がよいのです。
しかし、洗髪後にアルカリ成分が残っていると、髪の毛は膨潤して、髪の毛を艶やかにしている表面のキューティクルが割れたり、剥がれてしまいます。キューティクルが損傷すると、パサパサしたごわついた髪の毛になります。そこで、洗髪の最後にアルカリ性を中和するため酸性の水溶液で髪をすすぐ必要があったのです。これがリンスの始まりというわけです。
その後、シャンプーの製造技術が発達し、その成分も中性のアニオン界面活性剤を主体としたものになります。それとともにリンスの成分もカチオン界面活性剤を主体にしたものに変化します。このリンスは、簡単にいえば、「コーティング剤」でしょう。
さて、コーティング剤としてのリンスの代用品として、私が思いつくのは「ヘアコンディショナー」くらいです(笑)。
A. おもちさんから
リンスの代用品は、酸性の性質を持っているものです。たいていの家庭にある物といえば、マヨネーズ、お酢くらいでしょうか。
ただ、直接髪に付けるのではなく、お湯に溶いてから使うとよいと思います。
もしかしたら、選択に使う柔軟剤でもリンスの代わりになるかもしれません。しかし、リンスを柔軟剤として使うのは気になりませんが、柔軟剤をリンスとして使うのは勇気が要ります。だれか、挑戦した人はいないかな?
★私は挑戦したくありません。
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