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Q. えでぃちゃんからの疑問
食用肉についての疑問です。 「鶏肉」は「とりにく」と読み、「豚肉」は「ぶたにく」と読むのに、「牛肉」はなぜ「うしにく」とは読まずに「ぎゅうにく」と読むのですか? ★「鹿肉」は「しかにく」だけど、「馬肉」は「ばにく」ですね。
食用肉についての疑問です。 「鶏肉」は「とりにく」と読み、「豚肉」は「ぶたにく」と読むのに、「牛肉」はなぜ「うしにく」とは読まずに「ぎゅうにく」と読むのですか?
★「鹿肉」は「しかにく」だけど、「馬肉」は「ばにく」ですね。
A. はるみさんから
私は、「肉(にく)」という読み方をずっと訓読みだと思っていました。調べてみたら、なんと音読みでした。ということは、「牛肉(ぎゅうにく)」という読み方は「音+音」となり普通です。むしろ、「豚肉(ぶたにく)」や「鶏肉(とりにく)」のような「訓+音」の読み方こそ、どうしてこうなるのかと疑問に持つべきだとわかりました。 ところが、「肉」の訓読みは……、見当たりません。つまり、肉(にく)は、古くから日本人にとって「訓読み」という認識なのだと思います。こうなってくると、今回の疑問は、やはり動物名の方に理由があるとしか思えません。 牛肉(ぎゅうにく)と同じような例に、馬肉(ばにく)があります。ここから推測すると、牛や馬と豚や鶏の違いが見えてきます。 日本人が牛を食べるようになったのは、明治からだと聞いたことがあります。明治以前の牛や馬は食べるために育てているのではなく、人に力を貸してくれる動物という扱いでした。役割を終えて死んでしまったときに、それを食べていたのです。 呼び分けが行われていたのではないでしょうか。生きている間は「うし、うま」で、死んでしまって食肉とされると「ギュウ、バ」と呼ばれるのでは? 英語でも、pig と pork、cow と beef、sheep と mutton の例があります。