--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.1293(2019.04.05)

Q. もっち〜さんからの疑問

 『ドラえもん』にスネ夫が登場します。彼の母(スネ夫のママ)が話すとき、「〜ざます」と言います。ところが、私はこのような話し方をする人にお目にかかったことがないのです。一体、「〜ざます」はどこで話されているのでしょうか?
 方言なのでしょうか? それとも、ある階層だけに使われていた言葉なのでしょうか?

私も気になるざ〜ます。


A. たぬきさんから

 一般的に「〜ざます」は、東京の「山の手言葉」だと言われています。でも、山の手に住んでいる私は、ほとんど聞いたことがありません。
「ごめんあそばせ」のような「〜あそばせ」なんてのも、聞いたことがありません。

A. ごんたさんから

「〜ざます」は、別にどこかの方言でもなんでもありません。元々は
「○○でございます」
という言い方を、少々品がないお方が投げやり気味に
「○○でござーます」
と言い、さらにそれを短縮したのが
「○○ざます」
なのです。
 丁寧語が品格を落とし進化したのが、この言葉だと思うのですが、いかがザマス?

A. Hoshiyanさんから

 「ざ(あ)ます」は、江戸言葉と共に東京弁を構成する山の手言葉に属する言葉使いです。山の手言葉の特徴は、それを使う人々の一種強烈な上層意識に根ざしていたことです。
 江戸末期から昭和の初め頃の山の手の家庭で、最も重んじられた価値感は品の善し悪しであり、それは言葉使いに表れるものと信じられていました。
 さて、「ざ(あ)ます」の由来を探ると、まったく意外なところに行きあたります。それは上層階級の対極にある遊郭だというのです。「ざ(あ)ます」
は、江戸末期の遊郭の遊女が使っていた郭言葉に由来しているようです。
 郭言葉は全国各地から集まって遊郭で働く遊女たちがお国訛りを隠すために言わされた言葉で、テレビドラマなどでよく知られた言い方のひとつに「あちきは〜でありんす」は耳にしたことがあると思います。
 では、郭言葉である「ざ(あ)ます」がどのように上層社会に広がったのでしょう。
 おそらく、薩長土肥を中心とした明治政府官僚や財閥人たちが妻あるいは愛人として遊女を身受けしたため、山の手に住む婦人たちの間で使われるようになったと思われます。
 しかし、「ざ(あ)ます」は上品ぶった女性の話し方を揶揄するような印象があり、日常的に使う人はほとんどいなくなってしまったようです。 

実際に、「〜ざます」を聞かれた方はいらっしゃいませんか? 引き続き情報を!

A.現在、調査中です。情報ください。 [メール]