--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.1302(2019.08.02)

Q. 天地無用さんからの疑問

 今年(2019年)の7月、百舌鳥・古市古墳群 -古代日本の墳墓群- が世界遺
産に登録されました。そこで、長年の疑問がまたよみがえりました。
世界遺産に登録されると何かよいことがあるのでしょうか?
 世界遺産に登録されると、状態を維持するためにこれまで以上の費用がかかると聞きました。そのための費用は、ユネスコからもらえるのでしょうか?
 想像ですが、たぶん、そんなお金がもらえるとは思えないのです。とすれば、
世界遺産は、単なる「勲章」なのでしょうか? いわゆる「箔が付いた」ということになり、それで観光客が増えているのでしょうか?

「マイナスの効果」ももたらすかもしれませんね。


A. 古河さんから

 結論から申しますと、ユネスコからはお金が出ません。
 世界遺産に指定されれば、世界遺産を保有する国は、それを維持管理する義務が生じるので、もしかしたら国から補助金が出るかもしれません。
 ただ、すべての国が十分にお金を持っているわけではないので、世界遺産の補修などに多額の費用がかかる場合は、ユネスコからの資金が提供されることがあるそうです。

A. のぶゆきさんから

「勲章」です。ユネスコからの補助金はありません。
 しかし、かなりステータスのある「勲章」なので、観光客はかなり増えるようです。世界遺産を保有する地域には、観光収入が増えると思われます。
 ただ、本来、世界遺産の指定の前後で、その「遺産」の価値が変わるものではないはずです。単に、「世界が認めた」、「知名度が上がった」というだけのことでしょう。この「知名度が上がる」というのが大きいのですね。
 ただ、富士山は指定される以前から知名度が高かったので、指定後の効果はそれほど大きなものではなかったようです。
 お客さんは増えるかもしれませんが、地域の日常がかき乱されたり、ゴミが増えたり、いいことずくめではないようです。