日本には、1円、5円、10円、50円、100円、500円の6種類の硬貨があり、どの後悔にも製造された年が記載されています。
よく見ると、その製造年は、1円、5円、10円、500円硬貨では漢数字で表記されているのに、50円、100円硬貨ではアラビア数字が使われています。どうして、どっちかに統一していないのでしょう?
50円、100円は比較的新しく発行されたのでアラビア数字なのかとも思いましたが、最新の500円硬貨は漢数字なのでそれも違うのかと思います。
★統一する必要を感じていなかったのかもしれませんね。あるいは、特別の理由があったのか?
五円硬貨は、額面表示が漢字しかつかわれていないので、外国の方にはわかりにくいかもしれませんね。
この問題の回答のヒントになる内容を、NHKの人気番組『チコちゃんに叱られる』でやっていました。
「硬貨に製造年が書いてあるのはなぜか」という問いに対して、チコちゃんの解答は「そういうデザインだからであって、特に意味は今はない」ということでした。
つまり、硬貨に描かれている製造年が単にデザインであって「意味はない」のですから、漢数字であろうと、算用数字であろうと構わないわけで、統一する必要はないことになります。
しかし、ちょっと気になるのは「今はない」というくだりです。
これは、かつての金本位制時代の硬貨には金が含まれており、それがお金の価値を担保していました。
そして、その含有量が製造年により異なっていたため、同じ額面の硬貨であっても「物質としての価値」が鋳造された年により違いました。それを明確にするために、硬貨に製造年が描かれるようになりました。
その後、経済状況によってお金の発行量を自由に管理できる現在の管理通貨制度へと移行し、金本位制は終わります。したがって、現在の硬貨に製造年があるのは「昔の名残」として、デザインに残ったということです。
そこで、さらに1円、5円、10円、500円硬貨では漢数字で表記されているデザインなのに、50円、100円硬貨では算用数字使われているデザインなのか、考えてみました。
しかし、「意味がないこと」をあれこれ考察しても無駄なことに気づくまで、結構な時間を要してしまいました(笑)。
★「特に意味はない」って答え。いいですね〜。こういうの好きです。