Q. シンジさんからの疑問
新年が近づいて来ると、いつも思い出す疑問があります。
お年玉を入れる袋を「ぽち袋」と呼びますが、あの「ぽち」って、どういう意味ですか?
もしかすると、昔話に出てくるイヌの「ポチ」と関係がありますか?
★そういえば、昔、我が家で飼っていたイヌは、ポチでした。
でも、「ポチ」を袋に入れたことはありません。
A. アンギラスさんから
江戸時代の花街では、客が今でいうところの「チップ」を出すのが「粋」とされていました
「これっぽっちですが……」と謙遜の意を込めてチップを「ぽち」と呼び、むき出しで金を渡すのは無粋なので、小さな袋に入れて渡しました。「ぽち」を入れる袋だから、「ぽち袋」と呼ばれるようになりました。
A. あさーんさんから
「チコちゃんに叱られる」でやってましたね。そのときは「これっぽっち」の「ぽち」といっていたと記憶しています。
この問題、私はそれまで「フランス語
petite が語源」と信じて疑わなかったので、家人に自信たっぷりに伝えたところ、答えは上記の通り。面目をなくしました。
A. 宇美浜りんさんから
ぽち袋と犬のポチは、関係があるようです。
「ぽち」は「小さな点」を表す言葉で、それがもとで「小さい」「少しだけ」を表す言葉になりました。
ぽち袋は「これっぽっち(少しだけ)」しか入ってない(と控えめに表現した)、小さな袋のことです。
犬のポチは諸説あり、なかには明治以降にフランス語のプチ(
petit、小さい)からなんてのもありますが、「小さい点がたくさんある模様の犬」もしくは「小さい犬」が有力のようです。わりと大きな犬に「ポチ」という名がついてることもありますが、生まれたばかりの頃は小さかったのでしょう。
なお「ぽち袋」とは逆のイメージの「大入り袋」ですが、これは「中身がたくさん入ってる」ではなく、興行でお客さんがたくさん来て、会場に多く入ったのを「大入り」と呼び、興行主が配るもので、中身は硬貨1枚のことが多いようです。ちょっとがっかりかも。
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